出版社内容情報
太夫が紡ぐ言霊、神霊を縛る御幣。四国・物部の深淵に秘匿された「いざなぎ流」のすべて。
現代の安倍晴明とも称される太夫たちが、血肉化してきたのは、圧倒的な「言葉の魔術」だった――。50年間に及ぶ徹底調査により、研究の第一人者が、謎多き祭文の深淵を読み解く。 日本の精神史に刻まれた知られざる神話の記録。
【目次】
まえがき
第1部 いざなぎ流の神祭り
序章 いざなぎ流への誘い
第一章 煤祓い
第二章 すその取り分け
第三章 精進入り・湯立て・湯神楽
第四章 礼神楽
第五章 恵比須の祭り
第六章 荒神鎮め・座祝い
第七章 御崎の祭り
第八章 みこ神の祭り
第九章 日月祭
第十章 山の神の祭りその他
第十一章 天の神の祭り
第十二章 病人祈祷(押し加持祈祷)
終章 いざなぎ流の神祭りの構造とその世界観
第2部 天の神の祭りといざなぎ流の神祭り
序章 近世の神祭りについて
第一章 「岡内土居の天の神の祭り」の検討
第二章 太夫伝『天の神祭典法』の検討
第三章 「天の神の祭り」とは何か
終章 いざなぎ流の神祭りの生成と変容をめぐって
注記および引用・参考文献
あとがき
いざなぎ流祭文・小集
内容説明
式神が飛び呪詛が返り、神々が舞う。消えゆく異界の深淵に、50年を捧げた調査の結実。執念のフィールドワークが到達した、膨大な「祈りの言葉」の解読―記念碑的集大成、待望の刊行!式神の怪異、増殖する宇宙、消滅する「異界」。太夫たちが「式(式神)」を自在に操作し、呪詛を打ち合う凄まじき呪術の記憶。高知県物部地域に伝承されるいざなぎ流は、陰陽道や密教を貪欲に摂取する独自の「足し算思考」が、膨大な唱え言と御幣の宇宙を築き上げた。神々と対話し共生してきた濃密な文化が歴史の闇に葬り去られる前に…。半世紀前の「民族誌的現在」を克明に記録し、その謎を解明した渾身の労作。
目次
第1部 いざなぎ流の神祭り(いざなぎ流への誘い;煤祓い;すその取り分け;精進入り・湯立て・湯神楽;礼神楽;恵比須の祭り;荒神鎮め・座祝い;御崎の祭り;みこ神の祭り;日月祭;山の神の祭りその他;天の神の祭り;病人祈禱(押し加持祈禱)
いざなぎ流の神祭りの構造とその世界観)
第2部 天の神の祭りといざなぎ流の神祭り(近世の神祭りについて;「岡内土居の天の神の祭り」の検討;太夫伝『天の神祭典法』の検討;「天の神の祭り」とは何か;いざなぎ流の神祭りの生成と変容をめぐって)
著者等紹介
小松和彦[コマツカズヒコ]
1947年、東京都生まれ。国際日本文化研究センター名誉教授。埼玉大学教養学部教養学科卒業、東京都立大学大学院社会科学研究科(社会人類学)博士課程単位取得退学。専攻は文化人類学・民俗学。2013年、紫綬褒章受章。16年、文化功労者。25年、文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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