角川ソフィア文庫<br> 最終講義―挑戦の果て

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角川ソフィア文庫
最終講義―挑戦の果て

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  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044008239
  • NDC分類 041
  • Cコード C0195

出版社内容情報

日本を代表する「知の巨人」たち、その学問の総決算ともいえる最終講義を精選したアンソロジー。「挑戦の果て」篇では、学問シーンを牽引してきた学者たちの研究人生を、感慨とともに振り返った講義を収録。冒頭に各講義の要約を付し、難解な講義も概要をつかみやすくした。推薦・松岡正剛

内容説明

ひたむきな研究人生から得た豊かな経験と知の結晶としての最終講義。「研究しない自由はないんだ」と、国立民族学博物館の初代館長として奔走した梅棹忠夫は言う。社会学の現代性をその創始者に辿った清水幾太郎、数学が諸学問の紐帯となる未来を見た遠山啓、京都という場に持続と変化の緊張関係を見出した加藤周一。知を求めて生きるとはどういうことか、研究者は社会にいかに貢献できるか。学知の可能性について語り尽くす講義集。

目次

桑原武夫 人文科学における共同研究
貝塚茂樹 中国古代史研究四十年
清水幾太郎 最終講義 オーギュスト・コント
遠山啓 数学の未来像
芦原義信 建築空間の構成と研究
家永三郎 私の学問の原点―一九二〇年代から三〇年代にかけて
猪木正道 独裁五六年
梅棹忠夫 博物館長としての挑戦の日々
江藤淳 SFCと漱石と私
木田元 最終講義 ハイデガーを読む
加藤周一 京都千年、または二分法の体系について
中嶋嶺雄 国際社会の変動と大学―あえて学問の有効性を問う
日野原重明 看護の心と使命

著者等紹介

桑原武夫[クワバラタケオ]
フランス文学者、評論家。1904年(明治37)福井県生まれ。京都帝国大学文学部仏文科卒業。アランやスタンダールの研究・翻訳で知られる一方、46年「第二芸術論」で俳壇・歌壇に論争を巻き起こすなど、戦後近代主義のオピニオンリーダーとして大きな役割を果たす。東北大学助教授を経て、48年より京都大学人文科学研究所教授(のち所長)。『ルソー研究』(第五回毎日出版文化賞)、『フランス革命の研究』等、学際的共同研究を積極的に推進し、多数の若手研究者を育成した。88年(昭和63)没

貝塚茂樹[カイズカシゲキ]
中国史学者。1904年(明治37)東京生まれ。地質・地理学者の小川琢治を父に、工学者の小川芳樹を兄に、物理学者の湯川秀樹と中国文学者の小川環樹を弟にもつ。京都帝国大学文学部東洋史学科卒業後、32年東方文化学院京都研究所(現・京都大学人文科学研究所)に入所。甲骨文字、金石文の研究等に大きな業績を残し、中国史の幅広い実証的研究で知られた。京都大学人文科学研究所教授、同所長を歴任。74年勲二等瑞宝章受章。76年文化功労者顕彰。84年文化勲章受章。87年(昭和62)没

清水幾太郎[シミズイクタロウ]
社会学者。1907年(明治40)東京生まれ。東京帝国大学文学部社会学科卒業。卒業後は同大学助手、読売新聞社論説委員、陸軍報道班員等を経て、第二次世界大戦後の46年「二十世紀研究所」を設立・主宰。積極的な言論活動を展開した。サンフランシスコ講和条約では全面講和を主張、基地闘争や六〇年安保闘争ではリーダーとして論陣を張った。しかし安保以後、左翼陣営を離れ「現代思想研究会」を発足。マルクス主義を批判するなど、その思想転換が論議を呼ぶ。さらには戦後民主主義そのものへの批判とともに、晩年にかけては、民族や国家への回帰を求めて旺盛な研究・執筆活動を続けた。88年(昭和63)没

遠山啓[トオヤマヒラク]
数学者、教育家。1909年(明治42)熊本県生まれ。東京帝国大学理学部数学科に入学するも退学し、のち東北帝国大学理学部数学科卒業。海軍教授を経て49年東京工業大学教授。代数関数の非アベール的理論で評価を得る。第二次世界大戦後、数学教育に関心を持ち、生活単元学習を批判。51年に民間教育団体「数学教育協議会」を組織し、長く委員長をつとめる。「水道方式」「量の理論」等、実践に裏付けられた理論と方法を考案・提唱し、教育現場に大きな影響を与えた。また73年教育雑誌「ひと」を創刊、戦後教育を批判する立場から市民教育活動を進めた。1979年(昭和54)没

芦原義信[アシハラヨシノブ]
建築家。1918年(大正7)東京生まれ。東京帝国大学工学部建築学科卒業後、ハーバード大学大学院に留学。56年芦原義信建築設計研究所(後の芦原建築設計研究所)を設立。空間構成を生かした明快かつ堅実な作品で高い評価を得た。建築作品は、中央公論ビル(60年日本建築学会賞)、モントリオール万国博覧会日本館(68年芸術選奨文部大臣賞)、駒沢公園体育館・管制塔(64年日本建築学会特別賞)、国立歴史民俗博物館(84年日本芸術院賞)、銀座ソニービル、東京芸術劇場など多数。2003年(平成15)没

家永三郎[イエナガサブロウ]
日本史学者。ー九一三年(大正二)愛知県生まれ。東京帝国大学国史学科卒業。旧制新潟高等学校教授、東京高等師範字校教授、東京教育大学文学部教授、中央大学法学部教授等を歴任。二〇〇二年(平成一四)没

猪木正道[イノキマサミチ]
政治学者。一九一四年(大正三)京都府生まれ。三七年東京帝国大学経済学部卒業。三菱経済研究所を経て、四九年京都大学法学部助教授、同教授。七〇年防衛大学校校長、八〇年青山学院大教授等を歴任。七八年より平和・安全保障研究所理事長(初代)も務め、日本の安全保障政策の研究を進めた。八一年紫綬褒章、八六年勲一等瑞宝章受章。二〇〇一年文化功労者顕彰一二年(平成二四)没

梅棹忠夫[ウメサダタダオ]
民族学者、比較文明学者。一九二〇年(大正九)京都市生まれ。四三年京都帝国大学理学部卒業。理学博士。大阪市立大学理工学部助教授、京都大学人文科学研究所助教授、同大学教授。国立民族学博物館の創設に尽力し、七四年から九三年まで同館初代館長をつとめたのち顧問、名誉教授。京都大学名誉教授。八七年度朝日賞、九一年文化功労者、九四年文化勲章等をうける。二〇ー〇年(平成ニニ)没

江藤淳[エトウジュン]
文芸評論家。ー九三二年(昭和七)東京生まれ。本名、江頭淳夫。慶應義塾大学英文科卒業。大学在学中に『夏目漱石』で文壇にデビュー、新鋭の批評家として一躍脚光を浴びる。東京工業大学教授、慶應義塾大学教授、大正大学教授、日本文藝家協会理事長等を歴任。また、日本文学大賞、文學界新人賞、群像新人文学賞、文藝賞、三島由紀夫賞などの選考委員を務めた。七六年第三二回日本芸術院賞、九七年正論大賞受賞。九九年(平成一一)没

木田元[キダゲン]
哲学者。一九二八年(昭和三)山形県生まれ。海軍兵学校、山形県立農林専門学校(現山形大学農学部)を経て、五〇年東北大学文学部哲学科入学。卒業後、同大学大学院哲学科特別研究生課程に進学・修了。東北大学文学部助手を経て、六〇年中央大学文学部哲学科専任講師。助教授の後、七二年より同大学文学部哲学科教授(九九年退官)。二〇一四年(平成二六)没

加藤周一[カトウシュウイチ]
批評家、医学博士。一九一九年(大正八)東京生まれ。東京帝国大学医学部にて血液学専攻。上智大学教授、立命館大学国際関係学部客員教授、立命館大学国際平和ミュージアム館長等を歴任するほか、カナダ、ドイツ、アメリカ、イギリス、イタリア等の大学でも教鞭をとった。九三年度朝日賞受賞。二〇〇〇年レジオン・ド・ヌール勲章受章。〇八年(平成二〇)没

中嶋嶺雄[ナカジマミネオ]
政治学者(現代中国政治)。一九三六年(昭和一一)長野県松本市生まれ。東京外国語大学中国語科卒業後、東京大学大学院社会学研究科国際関係論修士・博士課程修了。六九年から一年間、外務省特別研究員として香港へ留学。東京外国語大学学長、アジア太平洋大学交流機構(UMAP)初代国際事務総長、国際教養大学学長(初代)等を歴任。中国・台湾等についての評論活動で第一九回正論大賞受賞。二〇一三年(平成二五)没

日野原重明[ヒノハラシゲアキ]
医師。一九一一年(明治四四)山口県生まれ。京都帝国大学医学部卒業。四一年聖路加国際病院の内科医となって以降、聖路加看護大学(現・聖路加国際大学)学長、聖路加国際病院院長、国際基督教大学教授、国際内科学会会長、一般財団法人ライフ・プランニング・センター理事長等を歴任。九八年東京都名誉都民、九九年文化功労者顕彰。二〇〇五年文化勲章受章。二〇一七年(平成二九)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さとうしん

13
最終講義というのは何かひとつ専門に関係するテーマを定めて講演を行うというものだと思っていたが、本書を見ると案外これまでの半生であるとか研究者としての来し方であるとか「自分語り」に終始しているものが多い。その中にあって京大人文研の甲骨の来歴や中国の研究者の評価を行う貝塚茂樹、慶應SFCのあり方に苦言を呈する江藤淳、今日の米中関係を予見した中嶋嶺雄の章なとどを面白く読んだ。2024/06/09

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