出版社内容情報
対人関係の困難から「心の問題」が取り沙汰される今、ケアを求める声は大きい。心の問題を抱えた相手とどのように接したらいいのか。日本でカウンセリングを切り開いた第一人者が語る、ロングセラーの名著。
内容説明
人間関係が多様化する現代社会において「心のケア」という問題はますます大きい。著者はいう。ともかく「聴く」ことがどれほど大切か、そして「カウンセラーの仕事は、植物を育てるのと似ている」と。自らの体験を交えて語られることばは、家庭や学校などの現実問題に目を向けながら、カウンセリングと宗教の関わり、「たましい」や「創造の病」という本質の考察へまでに及ぶ。普遍的示唆に富んだ名講演録。
目次
第1部(家庭・学校で問題が生じたとき;心を聴く;カウンセラーという人間;「治る」とき;限界があることを前提に;役に立つ反面の危険性)
第2部(カウンセリングの多様な視点;日本的カウンセリング;人生の実際問題との対し方;宗教との接点;「たましい」との対話)
著者等紹介
河合隼雄[カワイハヤオ]
1928年兵庫県生まれ。臨床心理学者。京都大学名誉教授。京都大学教育学博士。2002年2月~2007年1月文化庁長官。京都大学理学部卒業後、アメリカ留学を経て、スイスユング研究所で日本人として初めてユング派分析家の資格を取得。その後、国際箱庭学会や日本臨床心理士会の設立等、国内外におけるユング分析心理学の理解と実践に貢献。『昔話と日本人の心』で大佛次郎賞、『明恵 夢を生きる』で新潮学芸賞受賞。著書多数。1995年紫綬褒章受章、2000年文化功労者顕彰。2007年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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