出版社内容情報
美術史は、形を作ったり見たりという、生きることそのものの歴史である――。縄文時代から20世紀まで、日本列島に存在した無数の物と文献を素材とし、造形をめぐる人間の営みの歴史を浮かび上がらせる全15章。日本と中国の美術はどのように異なるのか。政治権力はいかにイメージを利用するのか。縄文土器、神護寺薬師如来像、伊藤若冲、草間彌生に通底する造形感覚とは何か。各時代の専門研究を参照して紡ぐ、通史の決定版。
【目次】
第1章 形の生命──縄文・弥生時代
一、縄文土器と土偶
二、弥生土器と銅鐸
三、原始の造形が教えてくれること
第2章 権力の形象──古墳時代・飛鳥時代
一、古墳の造形
二、飛鳥時代前期(六世紀中頃─六六三年)
三、飛鳥時代後期(六六三─七一〇年)
第3章 シルクロードの終点にて──奈良時代
一、平城京遷都
二、薬師寺と興福寺
三、東大寺と正倉院
四、唐招提寺
五、古典としての奈良時代
第4章 異形の神のいる場所──平安時代前期
一、一木造の絶頂
二、真言密教美術の開花
三、神像の出現
四、唐様の書画
第5章 浄土の顕現──平安時代中期
一、平明なる意匠
二、平等院鳳凰堂
三、唐絵とやまと絵
四、風流
第6章 装飾への耽溺と離反──平安時代後期
一、院政期の優美と機知
二、新様式の胎動
三、絵巻は語る
第7章 新しい現実感──鎌倉時代
一、覚醒する仏たち──仏教美術の復古と新様
二、王朝追慕──やまと絵と絵巻の展開
三、現実の人間と土地の姿
第8章 描かれた都市──室町時代
一、バサラと唐物数奇
二、装飾の領分、墨色の空間
三、都を描く
四、能面と小袖
第9章 かぶきのデザイン──桃山時代
一、金色/黒色
二、南蛮ファッション
三、〈傾かぶく〉造形
第10章 転形期の精神──江戸時代前期
一、桃山から江戸へ
二、浮世絵の誕生
三、町衆の意匠
四、黄檗宗がもたらしたもの
第11章 市民たちの美的欲望──江戸時代中期
一、長崎からの新風──明清文化の流入
二、十八世紀京都画壇の革新
三、洋風技法の広がり
四、錦絵の展開
第12章 早過ぎた近代──江戸時代後期
一、武士と町人の自己表現
二、十九世紀江戸画壇
三、文化の大衆化と浮世絵・工藝
四、江戸の美術史学
五、幕末の造形
第13章 国家のための美術──明治期
一、江戸の残照
二、博覧会・古美術保護・美術教育
三、写真と油絵
四、日本画と彫刻
五、戦争と歴史の表象
第14章 モダニズムの諸相──大正・昭和期(戦中まで)
一、大正アヴァンギャルド
二、複製技術の時代
三、自由の希求、その敗北
第15章 現代の視覚文化──昭和期(戦後)
一、一九四五年以降、一九五〇年代──敗戦と美術
二、一九六〇年代──近代への反抗
三、一九七〇年代──万博・反万博、漫画表現の深化
四、一九
内容説明
美術史は、形を作ったり見たりという、生きることそのものの歴史である―。縄文時代から20世紀まで、日本列島に存在した無数の物と文献を素材とし、造形をめぐる人間の営みの歴史を浮かび上がらせる全15章。日本と中国の美術はどのように異なるのか。政治権力はいかにイメージを利用するのか。縄文土器、神護寺薬師如来像、伊藤若冲、草間彌生に通底する造形感覚とは何か。各時代の専門研究を参照して紡ぐ、通史の決定版。
目次
第1章 形の生命―縄文・弥生時代
第2章 権力の形象―古墳・飛鳥時代
第3章 シルクロードの終点にて―奈良時代
第4章 異形の神のいる場所―平安時代前期
第5章 浄土の顕現―平安時代中期
第6章 装飾への耽溺と離反―平安時代後期
第7章 新しい現実感―鎌倉時代
第8章 描かれた都市―室町時代
第9章 かぶきのデザイン―桃山時代
第10章 転形期の精神―江戸時代前期
第11章 市民たちの美的欲望―江戸時代中期
第12章 早過ぎた近代―江戸時代後期
第13章 国家のための美術―明治期
第14章 モダニズムの諸相―大正・昭和期(戦中まで)
第15章 現代の視覚文化―昭和期(戦後)
著者等紹介
佐藤康宏[サトウヤスヒロ]
1955年、宮崎県生まれ。美術史家、東京大学名誉教授、『國華』編輯委員。専門は日本近世絵画史。東京大学大学院修士課程修了後、東京国立博物館学芸部資料課、文化庁文化財保護部美術工芸課を経て、2020年まで東京大学大学院人文社会系研究科教授を務めた。博士(文学)。著書に『若冲伝』(河出書房新社、芸術選奨文部科学大臣賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



