出版社内容情報
伝統絵画と西洋の出会いによって誕生した近代日本画という表現。画家たちは近代・西洋・国家とは何であるのかという不断の問いに直面することとなる――。国家主義を揺籃とした明治期、皇国感情のなか成熟を迎えた大正・昭和初期、そして戦後に浮上する日本画滅亡論を超えて、日本画はどこへ向かうのか。その成り立ちと多様性を、様式の変遷から時代ごとに描く圧巻の百年史。
『日本画とは何だったのか 近代日本画史論』(角川選書)に補論を加え、改題文庫化。
内容説明
伝統絵画と西洋の出会いによって誕生した近代日本画という表現。画家たちは近代・西洋・国家とは何であるのかという不断の問いに直面することとなる―。国家主義を揺籃とした明治期、皇国感情のなか成熟を迎えた大正・昭和初期、そして戦後に浮上する日本画滅亡論を超えて、日本画はどこへ向かうのか。その成り立ちと多様性を、様式の変遷から時代ごとに描く圧巻の百年史。『日本画とは何だったのか』に補論を加え改題文庫化。
目次
序論
第1章 江戸時代
第2章 明治前期
第3章 明治後期
第4章 大正・昭和初期
第5章 戦中・戦後期
終章 日本画とは何だったのか
補論 近代日本画の再検討
著者等紹介
古田亮[フルタリョウ]
1964年、東京生まれ。東京藝術大学大学美術館教授。専門は近代日本美術史。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了、同博士後期課程退学。東京国立博物館研究員、東京国立近代美術館主任研究員などを経て現職。『俵屋宗達』(平凡社新書、サントリー学芸賞)など多数の著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。