角川ソフィア文庫<br> 自閉症は津軽弁を話さないリターンズ―「ひとの気持ちがわかる」のメカニズム

個数:
電子版価格
¥1,100
  • 電子版あり

角川ソフィア文庫
自閉症は津軽弁を話さないリターンズ―「ひとの気持ちがわかる」のメカニズム

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年05月21日 17時15分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044007812
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C0147

出版社内容情報

「自閉症の子って津軽弁話さないよね」妻の一言から調査は始まった。10年間の研究のすえ妻の正しさは証明され、この変わった研究は全国紙にも載る結果に。それから数年後、方言を話すようになった自閉症児が現れた――。多数者である私たちはどう方言を話すか、相手の意図をどう読み取っているか。そもそも「普通」の発達とは何かを問うことで、ことばの不思議から自閉スペクトラム症を捉えなおそうと試みる画期的ノンフィクション。

第I部 自閉スペクトラム症の振る舞いと認知の謎
第1章 音声の絶対音感者
第2章 自閉症は熊本弁がわからない
第3章 人はどうやってことば遣いを選ぶのか――社会的関係性と心理的関係性
第4章 なぜ、ごっこ遊びでは共通語を使うのか
第5章 印象としての方言
第6章 意図とミラーニューロン――行為を見ることの意味
第7章 意図とコミュニケーション――目標とプランの読み取り
第8章 意図と協同作業――なぜ、意図を読むことが大切なのか
第9章 ルール間の葛藤――社会的ルールとオリジナルルール
第10章 社会的手がかりへの選好のパラドクス
――わからないから注意を向けないのか、注意を向けていないからわからないのか
第11章 伝わる情報、広がる情報――ミームの概念
第12章 共同注意と情報の共有
第13章 もしも自閉スペクトラム症の子が25人、定型発達の子が5人のクラスがあったら
第14章 おさらい

第II部 新たなる謎
第15章 方言を話すようになった自閉スペクトラム症
第16章 再び調査開始
第17章 ケースの実態
第18章 なぜ、自閉スペクトラム症も方言を話すようになるのか
――社会的スキルの獲得と関係性の変化
第19章 自閉症は日本語を話さない

内容説明

「自閉症の子って津軽弁話さないよね」妻の一言から調査は始まった。10年間の研究のすえ妻の正しさは証明され、この変わった研究は全国紙にも載る結果に。それから数年後、方言を話すようになった自閉症児が現れた―。多数者である私たちはどう方言を話すか、相手の意図をどう読み取っているか。そもそも「普通」の発達とは何かを問うことで、ことばの不思議から自閉スペクトラム症を捉えなおそうと試みる画期的ノンフィクション。

目次

第1部 自閉スペクトラム症の振る舞いと認知の謎(音声の絶対音感者;自閉症は熊本弁がわからない;人はどうやってことば遣いを選ぶのか―社会的関係性と心理的関係性;なぜ、ごっこ遊びでは共通語を使うのか;印象としての方言 ほか)
第2部 新たなる謎(方言を話すようになった自閉スペクトラム症;再び調査開始;ケースの実態;なぜ、自閉スペクトラム症も方言を話すようになるのか―社会的スキルの獲得と関係性の変化;自閉症は日本語を話さない)

著者等紹介

松本敏治[マツモトトシハル]
1957年生まれ。博士(教育学)。公認心理師、特別支援教育士スーパーバイザー、臨床発達心理士。87年北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。稚内北星学園短期大学講師、同助教授、室蘭工業大学助教授、弘前大学助教授を経て、2016年弘前大学教授。弘前大学教育学部附属特別支援学校長、同特別支援教育センター長を歴任。16年より教育心理支援教室・研究所『ガジュマルつがる』代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

呼戯人

19
正編に続く続編。自閉スペクトラム症の研究として、確かに面白い視点を提供しているが、実際に自閉スペクトラム症を相手にしている人にとっては、役立つ知見には乏しい。実際に、言語療法とかパニックを収める方法とかそういう実践的知見がもっと欲しいところ。2023/10/20

メイロング

4
前作よすぎるとこうなるのか。2というよりパワーアップキット的内容であり、2として読みたかったテーマは3への前振りという肩透かし。角川ソフィアでもう一度出版するなら、前作と合本でむしろちょうどいい。でも厚くなって、岩波現代文庫のほうが似合ってしまいそう。内容がアップデートなので、前作のようなミステリ感はない。でも読まないと3がわからなくなるからもどかしい。読んでて岩波科学ライブラリーは大きい魚逃したなあって思いました。2024/01/19

於千代

3
人間の発話には揺れがあり、一方でテレビは一定な為、ASDの人がテレビから習得するというのは興味深い。前作と今作をあわせ、人間のコミュニケーションについての解像度が少し上がった気がする。2024/10/31

mft

3
研究の進展がわかるという意味では興味深いが1冊目ほどのインパクトはない。ASDの特性の説明が詳しい分だけ、TD(定型発達)が平板で画一的なゾンビの群れみたいに扱われているように感じられて、気持ち悪くなってきた2023/10/09

読書熊

2
ASD者の言語理解に関して知見を深められた2024/02/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21412446
  • ご注意事項