出版社内容情報
【目 次】
杉田久女句集
補遺 1
補遺 2
随 筆
病院の秋
夜あけ前に書きし手紙
日本新名勝俳句入選句
落 椿
種を蒔くよろこび
女流俳句の辿るべき道は那辺に?
菊 枕
鶴料理る
朱欒の花のさく頃
杉田久女の十五句鑑賞 坂本宮尾
解 説 坂本宮尾
年 譜
初句索引
季語索引
内容説明
女性が社会進出を始めた大正デモクラシーの時代、俳句の海へと船出した久女。「花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ」「足袋つぐやノラともならず教師妻」「谺して山ほととぎすほしいまゝ」良妻賢母の思想との葛藤を抱えながら斬新さと美意識を放ち、女性俳句の先駆として頂点を極めた。師・虚子からの破門という悲劇は世に知られるが、後年も自己表現に挑み続けた姿が句から立ち上る。未発表句や随筆選も掲載する決定版。
目次
杉田久女句集(堺町;花衣;菊ヶ丘)
補遺1
補遺2
随筆(病院の秋;夜あけ前に書きし手紙;日本新名勝俳句入選句;落椿;種を蒔くよろこび;女流俳句の辿るべき道は那辺に?;菊枕;鶴料理る;朱樂の花さく頃
著者等紹介
杉田久女[スギタヒサジョ]
1890(明治23)年~1946(昭和21)年。鹿児島県生まれ。本名ひさ(久)。父の転勤で幼少期を那覇と台湾で過ごす。東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大学)附属高等女学校卒業後、09(明治42)年、旧制小倉中学(現小倉高校)の教師・杉田宇内と結婚。以後亡くなるまで小倉に住み続けた。兄の手ほどきで句作を始め、17(大正6)年「ホトトギス」初掲載を機に女性俳句の草分け的存在として活躍。32(昭和7)年、俳誌「花衣」を創刊、同年「ホトトギス」の同人となるも、36(昭和11)年に同人「削除」。没後に『杉田久女句集』が刊行された
坂本宮尾[サカモトミヤオ]
1945(昭和20)年、中国大連生まれ。東京女子大学英米文科卒、71年東京都立大学大学院修士課程修了、ロンドン大学、ケンブリッジ大学で英米演劇を学ぶ。東洋大学名誉教授。東京女子大学白塔会で山口青邨に師事、「天為」、「藍生」創刊とともに参加。2004年『杉田久女』で俳人協会評論賞受賞。15年桂信子賞受賞。俳誌「パピルス」主宰。俳人協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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