出版社内容情報
輝くように美しい姫君の幸せを意地悪な継母が妬み、迫害する。苛めを逃れて、都から遠く離れた住吉に隠れ住む姫君のもとへ、霊験あらたかな長谷観音の夢告と琴の音に導かれ、男君の四位少将がやってくる。再会したふたりを待ち受ける結末は――? 『源氏物語』よりもわかりやすく、物語性に富んだ平安時代の傑作『住吉物語』。紫式部や清少納言ら平安貴族たちを夢中にさせた、日本版「シンデレラ・ストーリー」の全文を丁寧に解説。
内容説明
輝くように美しい姫君の幸せを意地悪な継母が妬み、迫害する。苛めを逃れて、都から遠く離れた住吉に隠れ住む姫君のもとへ、霊験あらたかな長谷観音の夢告と琴の音に導かれ、男君の三位中将がやってくる。再会したふたりを待ち受ける結末は―?『源氏物語』よりもわかりやすく、物語性に富んだ平安時代の傑作『住吉物語』。紫式部や清少納言ら平安貴族たちを夢中にさせた、日本版「シンデレラ・ストーリー」の全文を丁寧に解説。
目次
姫君誕生
母宮病死
姫君の悲しみ
姫君成長
姫君引き取り
継母の登場
初時雨
女郎花の露重げ
立ち帰り
筑前の裏切り
男君三の君と結婚
琴の音
甲斐のしらね
嵯峨野逍遙
美人くらべ
嵯峨野の松
松の緑
男君の嘆き
乳母の死
暁の鐘
草葉の露
玉鬘
善知識
入内準備
むくつけ女
縁談
主計助
住吉の尼君
尼君の手紙
露の身
別離
住吉退去
姫君出奔
うす紅葉
住吉の情景
住吉と都―回り舞台
冬籠り
姫君の文
つがはぬ鴛鳶
長谷寺の霊夢
暁の夢
住吉下向
邂逅
契り
召還
浮きたる船
帰京
若君誕生
除目の後
袴着
老いたる大納言
小桂の謎
父娘再会
継母離別
後日譚
大団円
「妻」について
母宮の遺言について
継母と継子
本文異同
「乳母」のいる風景
シグナルとしての琴の音
「藤襲」に注目
「むくつけ女」について
「住吉の尼君」について
「心寄せの式部」について
岩木ならねば
臥しまろぶ
著者等紹介
吉海直人[ヨシカイナオト]
1953年、長崎県生まれ。國學院大學大学院博士後期課程修了。博士(文学)。国文学研究資料館助手を経て、同志社女子大学表象文化学部特任教授。専門は平安時代の物語及び和歌文学(特に『源氏物語』と『百人一首』)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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双海(ふたみ)
ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
若黎
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canabi