出版社内容情報
絵巻などの作品や文献に、疫病はどのように描かれてきたか? また、その作品が残された社会背景はどのようなものだったのか? 疫病が社会に、政治に、文化にどのような影響を与えたのかを解き明かす。
内容説明
鬼がもたらす疫病、安倍晴明の祈祷、比叡山の結界、武士の時代の大飢饉、天狗の都市伝説…。人々はどのように病を記録してきたのか?絵巻、屏風絵、寺院縁起、護符ほか図像を丁寧に読み解き疫病が社会に与えた影響を解き明かす!
目次
1 疫病の古代社会
2 中世社会と疫病
3 武家政権と疫病
4 南北朝・室町期の疫病
5 戦国期の疫病
6 近世の疫病
7 近世後期の疫病
8 幕末期の疫病
9 文明と疫病
10 環境の時代の疫病
著者等紹介
五味文彦[ゴミフミヒコ]
1946年、山梨県生まれ。東京大学名誉教授、放送大学名誉教授。専門は日本中世史。『中世のことばと絵』(中公新書)でサントリー学芸賞、『書物の中世史』(みすず書房)で角川源義賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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