角川ソフィア文庫<br> 日本の戦死塚―首塚・胴塚・千人塚 (増補版)

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角川ソフィア文庫
日本の戦死塚―首塚・胴塚・千人塚 (増補版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 528p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044006587
  • NDC分類 210.2
  • Cコード C0121

出版社内容情報

合戦、自決、処刑による亡骸を埋葬したと伝えられている戦死塚。ときに死者の霊力を崇敬し、ときに怪異や怨霊の源として畏怖する塚伝承には、「敗者」の声なき声を記憶にとどめようとする日本人の心意が刻みこまれている。各地に残る平将門の首塚と胴塚。元寇、戦国の合戦、幕末維新の無数の死者たちの千人塚。敵と味方の死を冷酷に峻別した戊辰戦争──。大幅増補によって全国1686例の戦死塚一覧、現地写真125点を収録した決定版。

内容説明

合戦、自決、処刑による亡骸を埋葬したと伝えられている戦死塚。ときに死者の霊力を崇敬し、ときに怪異や怨霊の源として畏怖する塚伝承には、「敗者」の声なき声を記憶にとどめようとする日本人の心意が刻みこまれている。各地に残る平将門の首塚と胴塚。元寇、戦国の合戦、幕末維新の無数の死者たちの千人塚。敵と味方の死を冷酷に峻別した戊辰戦争―。大幅増補によって全国1686例の戦死塚一覧、現地写真125点を収録した決定版。

目次

序章 「首塚」は、いかに語られてきたか
第1章 「大化の改新」と蘇我入鹿の首塚
第2章 「壬申の乱」をめぐる塚
第3章 平将門の首塚・胴塚
第4章 「一ノ谷の戦い」の敗者と勝者
第5章 楠木正成・新田義貞の結末
第6章 「関ヶ原の戦い」の敗者たち
第7章 「近代」への産みの苦しみ
終章 「客死」という悲劇
補章 彼我の分明―戦死者埋葬譚の「近代」

著者等紹介

室井康成[ムロイコウセイ]
1976年、東京都生まれ。国学院大学文学部文学科卒業、総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程修了。博士(文学)。専攻は民俗学、近現代東アジアの思想と文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Toska

23
日本全国に残る「○○塚」。蘇我入鹿や平将門クラスになると、首塚が複数あるのが当たり前。だが著者はその真贋を問うのではなく、それらの塚を祀ってきた人々の心性に注目する民俗学的アプローチを採っている。「近づくと祟る」「詣るとご利益がある」という矛盾した言い伝えも数多く残され、確かにこれは民俗の宝庫であろう。江藤新平の墓が多くの参拝者を集めた事例は、明治期にまで持ち越された民間信仰の典型と言えそうだ。ただ、江藤の墓に詣でると「訴訟に勝つ」ことが期待されるなど、司法のプロだった彼の個性を反映しているのが興味深い。2025/02/23

CTC

13
1月の角川ソフィア文庫新刊。単行本は15年、洋泉社(未來社出身の藤森建ニ氏により85年設立、98年宝島社の子会社となり、20年2月に解散)刊。国内の首塚や千人塚など1,688例を収録したもの。著名なものは事歴を詳細に考察し、巻末に全国のリストが付くが…まぁ地縁のある場所についてもそんなところに塚なんてあったけな、というほど圧巻の量である。著者は柳田國男研究などの著書がある民俗学者。大化の改新から西南戦争までを対象にしているが、後者だって145年経っていて様々な伝承があるのだ、事歴を理知的に考察する良書だ。2022/05/15

てくてく

5
戦いで敵方の首をとる、あるいは戦いの後で首実検をする、その後の首や胴体などはどうなったのか、また、各地に残る首塚などの戦の死者に関する塚はどのような経緯や伝承があるのかについて先行研究や著者の調査によって考察した一冊。丁度、南北朝に関する当時の企画展を見に行く時に読んでいたこともあって、新田・楠木たちの箇所は強く印象に残った。   山地が多い日本で合戦ができる場所が限られているため戦場が重複すること、伊勢神宮と天皇家のつながり、敗者を祀ることが途絶えたのはいつか、といった箇所が特に成程、と思った。2024/04/20

えびちり

5
正直まだ完読はしてない。半分ちょい。気分的にこれは少しずつ敗者たちの記録とその向き合い方を確認していきたい感覚。歴史の中で名前だけ知っている人、知らない大勢の人たちの痕跡。いろいろな伝承も残っているけれど、その真贋は作者さんはこの際置くものとしているのが割と好感。蘇我入鹿の首塚は小学生の時に遠足でいったなあ。これ、最後の首塚胴塚千人塚の一覧が見事。すごい。2024/04/22

Fumitaka

5
日本において「敗者の側を顕彰しない」という風潮はやはり戊辰戦争から始まっている(p. 292)というのがまあ面白いところですね。外来の敗者を地元民が供養して来たというのは、奇しくもこの著作全体における、「行政と地域社会(民衆)は異なる」という前提を改めて強調している様に思える。こじつけながら、「敗者は悪」と示して新政府の正当性を強調したのは、やはり「明治維新」の一連の事件が「革命」であって、ロシア内戦とかと「同じ」であったということであろう。「勝者のみの歴史は、常に偏頗的で他者に冷たい」(p. 319)。2022/05/29

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