角川ソフィア文庫<br> 増補 仏典をよむ―死からはじまる仏教史 (増補)

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角川ソフィア文庫
増補 仏典をよむ―死からはじまる仏教史 (増補)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044006310
  • NDC分類 183
  • Cコード C0115

内容説明

原始仏教に始まり、大乗仏教を経て、日本の仏教へ。死者・他者との関わりから、即身成仏、宗教国家、さらにキリスト教からの視点までも考える。「空」とは何か、大乗仏教はいかに誕生したのか、そして日本仏教の変化とは―。『法華経』『般若心経』『教行信証』『正法眼蔵』などを、仏教学の第一人者が従来の研究や通説にとらわれず読み解く、スリリングな試み。「仏典をよむ視座」として近年の研究成果を加えた。

目次

第1部 死からはじまる仏教(大いなる死―『遊行経』;死と生の協奏―『無量寿経』;他者と関わり続ける―『法華経』;否定のパワー―『般若心経』;心の中の地獄と仏―智〓『摩訶止観』;禅の中の他者と死者―圜悟『碧巌録』)
第2部 日本化する仏教(現世を超えた秩序―景戒『日本霊異記』;仏教は俗世に何をなしうるのか―最澄『山家学生式』;この身のままに仏となる―空海『即身成仏義』;贈与する他者―親鸞『教行信証』;脱構築から再構築へ―道元『正法眼蔵』;宗教国家は可能か―日蓮『立正安国論』;異教から見た仏教―ハビアン『妙貞問答』)

著者等紹介

末木文美士[スエキフミヒコ]
1949年、山梨県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、東京大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。専門は仏教学・日本思想史。仏教を含めた日本思想史・宗教史の研究とともに、広く哲学・倫理学の文脈のなかで、現代に生きる思想としてそのあり方を模索。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

シリウスへ行きたい

77
 日本人、仏教とだと確信している。この本を読むと、自分がいかに仏教を知らないか、勉強していないか痛感する。学校で日本史を学び、空海や最澄から始まって、つい最近の葬式仏教や政治への進出など当たり前に思っている。しかし、深く勉強や研究するまでもなく、初歩的なことさえ知らない。そのうえ、仏教そのものが日本化してしまって久しい。なかには徳川家康に完全にいいようにされて、体制べったりになってしまった。さりとて我々個人は、仏教べったりというわけにはいかない。ごく一部、それもありかという程度2026/02/28

イプシロン

32
本著のテーマは「日本人というアイデンティテイーを日本仏教、広くは大乗仏教に求める」換言すれば「死者として他者を考察することで、悟りを明らかにする」と言える。しかし原始仏教派の私からすると、テーマ自体がすっきりしなかった。なぜなら原始仏教では「諸法無我であり、自他に境はない」を基本とするからだ。本著では、その点を根底に据え、だからこそ大乗仏教は、自他の境界を破壊するために菩薩という行をなす境地を確立したという視座で日本仏教史を概観し、菩薩の視座に多角的な光を当てているのだが、そもそもその前提に2022/05/02

鹿野苑

5
 良書。  最初読み始めたとき「あれ?これ仏教学的見地からの読み解きだと思って気をつけないといけない???」と思ったが、取り上げた書物に関する著者の考察が最後にあるのだけど、これが非常に読み応えがある。  『無量寿経』『般若心経』『即身成仏義』『教行信証』『正法眼蔵』は自分はとりわけよかった。  ハビアンの『妙貞問答』というのは全然知らなかったが、信仰を持った人がそれをなくし、攻撃するまでの一連の流れに驚いた。 2023/06/06

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