出版社内容情報
「ナスの夢をみるとよいことがある」「ミョウガを食べると物忘れをする」「モモを食って川へ行くと河童に引かれる」ほか、日本全国に伝わる植物の俗信を徹底収集。項目ごとに整理した唯一無二の書。
内容説明
「ミョウガを食べると物忘れをする」「モモを食って川へ行くと河童に引かれる」「冬至にユズ湯をたてると悪病除けになる」「ヒガンバナを家に持ち帰ると火事になる」ほか、「予兆・占い・禁忌・呪い」に関する民間の知識や技術の伝承を収集。伝承の内容と伝えられる地域を記し、類型の話順に並べた。本書には、283項目の植物に関する言い伝えを収める。「柳田国男先生からの課題」としてはじまった、俗信分類の集大成!
目次
藍
葵
青木
青桐
青芝
青菜
青葉
青物
藜
アカシア〔ほか〕
著者等紹介
鈴木棠三[スズキトウゾウ]
1911年、静岡県生まれ。1929年國學院大學予科入学。郷土研究会で折口信夫の講義をきく。同年6月ごろより柳田國男の書斎に出入り。1934年國學院大學国文科卒業。1936年同大學研究科修了。社団法人農村更生協会月刊機関誌「村」の編集及び調査報告書担当、雑誌「民謡研究」の刊行、國學院大學講師、著述業などを行う。1992年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
西澤 隆
2
KindleUnlilmitedにあったので読み始めたが、これは紙の本を手元に置いて時々パラパラとめくるほうがおもしろい本かも。トイレにおいておいたりとか(笑)。いろんな草木にいろんな言い伝えがある。死んだり、怪我をしたり、はげたり子が生まれなかったり貧乏になったり…といろいろあるけれど、妙に細かくリアルな話が出てくると、逆に「なぜそんなことが言われるようになったんだろう」と起点となった事件を想像してしまう。全国各地の言い伝えを集めたものなので、たとえば「ウチの地元のはなにか載ってるかな」などの楽しみも。2024/06/15
halow
0
意外なことに植物の方が迷信のバラエティに富んでいた。2023/02/10
絵具巻
0
文京区立根津図書館で借りました。2020/09/27
くろ
0
図書館で借りたが興味深かったので買った。こんだけ植物出てくるのに、庭に植えて良い意味のものはほとんどない(地域で異なっていて満場一致で良いとされるものがほとんどない)のが面白い。2020/09/10