角川ソフィア文庫<br> 紫式部ひとり語り

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角川ソフィア文庫
紫式部ひとり語り

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784044005818
  • NDC分類 910.23
  • Cコード C0193

出版社内容情報

侍女になりたくなかった紫式部が中宮の侍女となった理由、宮中の人付き合いの難しさ、主人中宮彰子への賛嘆、ライバル清少納言への批判……。『源氏物語』の時代の宮廷生活、執筆動機がわかる!

内容説明

「この私の人生に、どれだけの華やかさがあったものだろうか。紫の上にちなむ呼び名には、とうてい不似合いとしか言えぬ私なのだ」―。今、紫式部が語りはじめる、『源氏物語』誕生秘話。望んでいなかったはずの女房となった理由、宮中の人付き合いの難しさ、主人中宮彰子への賛嘆、清少納言への批判、道長との関係、そして数々の哀しい別れ。研究の第一人者だからこそ可能となった、新感覚の紫式部譚。年表や系図も充実。

目次

会者定離―雲隠れにし夜半の月
矜持―男子にて持たらぬこそ、幸ひなかりけれ
恋―春は解くるもの
喪失―「世」と「身」と「心」
創作―はかなき物語
出仕―いま九重ぞ思ひ乱るる
本領発揮―楽府といふ書
皇子誕生―秋のけはひ入り立つままに
違和感―我も浮きたる世を過ぐしつつ
女房―ものの飾りにはあらず
「御堂関白道長妾」―戸を叩く人
汚点―しるき日かげをあはれとぞ見し
崩御と客死―なほこのたびは生かむとぞ思ふ
到達―憂しと見つつも永らふるかな

著者等紹介

山本淳子[ヤマモトジュンコ]
1960年石川県生まれ。京都大学大学院博士課程修了。高等学校教諭の経験のあとに大学院に入り、金沢大学などの非常勤講師を経て京都先端科学大学教授。著書に、『源氏物語の時代 一条天皇と后たちのものがたり』(朝日選書/サントリー学芸賞)、『平安人の心で「源氏物語」を読む』(朝日選書/古代歴史文化賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さぜん

69
来年の大河の予習と思い手に取る。「源氏物語」の作家として日本文学の偉人とも言える紫式部。一人の人間として彼女が何を思い、生きてきたかを紫式部自身の言葉によって語られる。平易な現代語は沁みこむように入ってきて現代と何も変わらない女性が浮かび上がってくる。恋愛、結婚、家族、キャリアと悩む姿に歴史は一続きだと再認識させられる。そして、どんな憂世であっても強く生きるのだと紫式部の言葉は現代の私達を鼓舞してくれる。2023/12/12

がらくたどん

65
「紫式部」の名で知られる『源氏物語』の作者はどんな女性?紫式部研究で知られる山本氏の一般向け再現ドラマ風「私(紫式部です)のお仕事物語」。語り手は紫式部。学者一家に生まれ母を早くに亡くした内省的な少女が結婚し母となり寡婦となり内裏に勤めながら「物語」を書き続けた日々を広範な知識に支えられた想像を交えて描く。式部が残した日記や自選家集の記述を映すだけでなくその裏側や恐らく秘匿した真意に傍証史料から大胆に迫るアプローチが学術論文にはない楽しさと興奮をもたらす。世も身も辛い。でも人は生きたいと願う。浮舟の如く。2023/08/04

ばう

62
★★★ 著者が紫式部の語り、という形で綴った紫式部の人生の物語。漢文の素養がある事が逆にコンプレックスで自分などつまらない人間だ、という紫式部は女房の仕事を嫌悪していたのに出仕せざるを得なくなるが、華やかな内裏で中宮彰子様に仕えるうちにその人格に魅了され、女房の職業意識に目覚めていく。源氏物語をはじめとする様々な著作から紐解かれた彼女の人生は私がそれまで考えたこともないものだった。大人しく控えめに見えて、その胸の内では厳しく冷静な目で周囲のものや人を論じている紫式部。紫式部がリアルに感じられた一冊でした。2024/10/04

ちゃいろ子

44
紫式部という人が、どのように感じ、どのような想いで源氏物語を書いたのかを、紫式部日記や紫式部集などを元に読み解いている。題名の通り式部自身が語りかけるように描かれているのもあり、とても読みやすい。登場人物たちの背景にどんな意味をもたせたのか、きらびやかな物語の裏に隠された悲しみや、愛への深い眼差しが感じられ、とても良かった。2023/08/06

コニコ@共楽

35
このところ『源氏物語』にハマっていますが、物語としても魅力はもちろんのこと、作者の紫式部への興味が尽きません。小説のような形を取りながら、『紫式部日記』、『紫式部集』、『栄華物語』などをうまく取り入れて紫式部のひとり語りとして読ませる本でした。紫式部の心に入り込んで気持ちを読んでいるようでした。当時の権力争いの凄まじさ、女房という職業の大変さなどがひしひしと伝わってきました。定子さまのサロンの様子も垣間見れ、清少納言に一言小言めいたことを言っているのも”いとをかし”でした。2023/07/15

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