出版社内容情報
なぜ、縄文人は死者を穴に埋めたのか? 縄文土器の文様は何を意味しているのか? 旧来の考古学では問われてこなかった縄文人の「精神性」を、シンボリズムとレトリックの観点で読み解く意欲作!
内容説明
縄文土器の文様はなぜ「縄」なのか?ストーンサークルはなぜ「円」を描いているのか?死者はなぜ「穴」に埋められるのか?旧来の考古学が看過してきた素朴な疑問の数々を読み解くと、縄文人の「こころ」が見えてくる。自身も多くの遺跡の発掘に立ち会った著者が、綿密なフィールドワークをもとに、脳科学・心理学・宗教学・文化人類学など諸学問の知見を組み合わせて論じる。全く新しい縄文論。
目次
第1章 縄文人のものの考え方(縄文の謎はなぜ解けない;ユングとエリアーデ;ネリー・ナウマンの象徴研究;日本の考古学者の象徴論;異分野からのアプローチ;読み解きの鍵はシンボリズムとレトリック)
第2章 縄文人のものづくり原理(縄文土器は本当に鍋か;土偶のワキはなぜ甘い;石斧の以呂はなぜ緑なのか;貝輪をはめるのはなぜ女性なのか)
第3章 縄文人の大地のデザイン原理(なぜ死者を穴に埋めるのか;竪穴住居になぜ住むのか;ストーンサークルはなぜ円いのか;環状土籬は土木工事か;貝塚はゴミ捨て場なのか;水場遺構で何が行われたのか;火災住居は単なる火事か)
第4章 縄文人の神話的世界観(縄文人の世界観;月のシンボリズムの行方;縄文文化の本質)
著者等紹介
大島直行[オオシマナオユキ]
1950年、北海道生まれ。東洋大学文学部史学科卒業。北海道考古学会会長、日本考古学協会理事、日本人類学会評議員、伊達市噴火湾文化研究所所長などを経て、札幌医科大学客員教授。博士(医学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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