内容説明
空海、鴨長明、荻生徂徠、伊藤仁斎、福沢諭吉、南方熊楠、西田幾多郎…実に多様で新鮮な思想が、この国にはある。人間や自然だけでなく、目に見えない死者や神仏との関係も親密なものとして捉えてきた。他者との関係性のなかで自己を捉える視点こそ、いま求められている。日本の思想史を彩る45の著作をひもとき、未来を生きるためのヒントを見出す。各著作の解説と原文抜粋を載せ、巻末には年表とブックガイドも収録する。
目次
1 自然と人間
2 死者からの問いかけ
3 超俗から世俗へ
4 身体への眼差し
5 仏教を捉え直す
6 「日本」とはなにか
7 社会と国家の構想
著者等紹介
末木文美士[スエキフミヒコ]
1949年、山梨県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、東京大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。専門は仏教学・日本思想史。仏教を含めた日本思想史・宗教史の研究とともに、広く哲学・倫理学の文脈のなかで、現代に生きる思想としてそのあり方を模索。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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