出版社内容情報
曹操に大敗した劉備元徳、稀代の策士・諸葛孔明を三顧の礼をもって軍師に迎え、ついに赤壁の戦いへ――。孔明、七星檀を築いて東風を起こし、八十万の曹操軍が火の海に包まれる!怒涛の第二巻。
内容説明
官渡の戦いに勝利し、勢力を一気に拡大する曹操。一方、劉備は稀代の賢者・諸葛亮孔明を、三顧の礼をもって新たな軍師として迎え入れた。一進一退を繰り返す二者の攻防の中、江東の孫権も黄祖を破り、虎視耽々と権力拡大をもくろむ。三つ巴の戦乱の行方を握るのは策士・孔明の見事な妙計―〓統の連環の計を経て、80万の曹操軍を火攻めにすべく七星壇を築いた孔明。奇跡の東風を起こせるか。赤壁の戦いの結末がここに!
著者等紹介
羅貫中[ラカンチュウ]
生没年不詳。中国の元末・明初の作家。『三国志演義』『三遂平妖伝』『残唐五代史演義』『隋唐両朝史伝』などの通俗白話小説の著者とされる
立間祥介[タツマヨシスケ]
1928~2014年。東京生まれ。中国文学者。慶應義塾大学名誉教授。原作邦訳に携わった1982~84年放映のNHKテレビ人形劇「三国志」が人気を博す。古典から近代文学まで中国作品の翻訳を広く手がけた。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Book Lover Mr.Garakuta
16
一巻からの続きが、気になったので、即読んだが、面白かった。曹操と劉備と孫権シリーズの半分を読み終えて、わくわくしました。壮大なロマンに一喜一憂する2019/06/18
takka@ゲーム×読書×映画×音楽
14
ゲーム『真・三国無双オリジンズ』を楽しむために原作を読了。官渡の戦い後半〜劉備の入蜀辺りまでが書かれていて、ゲームは赤壁の戦いまで描かれるため、この巻までで原作を知ることができた。三国志演義は諸葛亮を強く魅せるため、周瑜がかなり不憫に描かれていた。2024/12/03
Susumu Kobayashi
7
劉備は諸葛孔明を参謀に迎えて曹操の大群を赤壁で迎え撃つ。知略にたけているとされる曹操だが、たいてい「どうする?」と参謀に相談して、「それこそわしの思うところじゃ」などと言う後出しじゃんけん状態が気になる。劉備も孔明も愚かじゃ、わしだったらここに伏せ勢をすると、呵々大笑しておきながら、再三その通りやられちゃったりして、作者が笑いを取ろうとしているように思える。当時の人はどう感じたのだろう。昔読んだ『封神演義』もそうだったが、この手の作品は単調になりやすい。今後の展開を見守ろう。2019/08/18
ばたこ
4
三国志演義も半分が過ぎました!有名な赤壁の戦いも。悲喜交々思惑が交差して状況は刻々と変わっていきます。英雄も続々と。私でも知ってる名前が出てきてちょっと嬉しい。それにしても孔明チート過ぎない…?と思いつつ、続きは次巻で。2024/06/25
えふのらん
2
三顧の礼とか赤壁の戦いとか、いちばん有名な箇所。周瑜が酔ったふり(?)をして偽書計を仕掛けて蔡瑁を謀殺したり苦肉の策で黄蓋が寝返る下りはグッとくる。歴史家には不評だけれど、こういった諜報戦こそが赤壁戦の肝だろう。連環計を仕掛けるために魏に寄った龐統と徐庶の密会も熱い。(もちろんフィクション)。諜報といえば馬超と韓遂の離間計もこの巻。一部の読者の間では墨塗の手紙の評判はよろしくないが、赤壁戦の周瑜の偽書に似た手口なのが面白い。2025/05/17