角川ソフィア文庫<br> 明治日本散策―東京・日光

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角川ソフィア文庫
明治日本散策―東京・日光

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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044004286
  • NDC分類 291.36
  • Cコード C0171

内容説明

明治9年、宗教と文化への関心から来日したフランスの実業家ギメ。憧れの地を人力車で駆け巡り、近代日本の目覚めを体感するとともに、消えゆく江戸の面影に愛惜を募らせてゆく。茶屋娘との心の交流、浅草や不忍池に伝わる奇譚、料亭の宴、博学な僧侶との出会い、そして謎の絵師・河鍋暁斎との対面―。のちに東洋学の拠点となる美術館の創始者が軽妙な筆致で綴った紀行を新訳。詳細な解説、同行画家レガメの挿画を収録する。

目次

品川
上野
浅草

文化と芸術
日光

著者等紹介

ギメ,エミール[ギメ,エミール] [Guimet,´Emile]
1836年、フランス生まれ。家業の化学工業で財を成したのち、西欧圏外の宗教に関心を抱き、地中海や中近東、インド、中国、日本を旅行。89年にパリで宗教博物館を創設。のちに同館はフランス国立ギメ東洋美術館として東洋学の拠点となっている。1918年没

岡村嘉子[オカムラヨシコ]
1976年、東京生まれ。美術史家、翻訳家、エッセイスト。千葉大学大学院修了、成城大学大学院博士課程後期単位取得退学。専門は、ジャコメッティおよび戦後ヨーロッパにおける日本宗教美術の受容

尾本圭子[オモトケイコ]
東京女子大学文学部卒業。パリ第4大学仏文学科にて学士号、修士号。1977年より国立ギメ東洋美術館に勤務し、図書館司書、同館館長顧問などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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やいっち

34
ギメの熱意が素晴らしい。文献などで来日前に勉強はしてきたようだが、ギメはあくまで自分の目で見、聞き、確かめようとする。初めて箸を使う場面は日本人には滑稽だが、彼は真剣。日本の食べ物もチャレンジ。ギメが来た頃は古き良き日本の風俗や文化が濃厚に残っていた。それでも日本は、欧米の技術や文化、風習さえ採り入れた。廃仏毀釈は明治維新の蛮行の最たるもの。寺は破壊され、仏像や掛け軸、浮世絵などの文化財が大量に流出した。ギメは、消され行く日本の光景を惜しんだ。2019/05/08

チャーリブ

23
明治9年に来日したフランス人エミール・ギメの文章に同行したフェリックス・レガメの挿絵を添えた日本探訪記。彼らが訪れたのは浅草や芝など都内の名所と日光。ギメの文章はフランス人向けなので、日本の歴史や文化についての説明は表層的に見えるが、現在の日本人よりも当時の日本を正確にとらえている。往時の日本人は貧しかったが不幸ではなかったようだ。名著『逝きし世の面影』の内容を彷彿させる。レガメは暁斎との関係で興味深いのだが、彼の挿絵がなかなかいい。大人は気楽そうに働き、子どもは幸せそうに遊んでいる。○2022/01/05

駄目男

16
日本の事象を、ヨーロッパの尺度、価値観で計るのではなく、日本の固有性を尊重し、しかも西洋文明を必ずしもよしとしないのも、著者の基本的な態度で、横浜到着翌日に目にした光景は、明け放たれた家屋のむき出しの生活風景や昼寝姿で、庭での入浴風景など、それは退廃ではなく、日本人には罪悪感のないことからで、羞恥心という悪習はヨーロッパ人が与えたものと著者は言っている。しかも、昔の車夫は凄い。東京から日光まで二人の交代制で二日で走る。著者はかなり日本に対する好奇心から徳川の体勢、宗教など日本人以上に日本に詳しい。2021/03/15

glaciers courtesy

12
このような歴史的な書物、特に外国人による日本の見聞記のようなものは、読み物としてはツマラナイ、半分お勉強のような気分になるものだが、本書は純粋に読み物として面白い。忠臣蔵がこの当時は赤穂浪士の実話として語られ、上演されることは憚られていて、近松門左衛門は設定を変えていたなんて、私が不勉強なのかもしれないが、全く知らなかった。他には私が全く知らなった、日本画家、河鍋暁斎との面談など、単に見聞きしたものを書いただけではない、入念な下調べと、日本文化への深い理解と敬意とがそこかしこに感じられ、幸せな気分になる。2022/01/23

本の蟲

12
フランスの実業家にして美術品の鑑定、収集家。のちに国立東洋博物館の基になった宗教博物館を設立したエミール・ギメの日本旅行記。豊富な挿絵は同行した画家レガメのもの。年単位での滞日記が多いなか、ほんの数か月の旅行記は逆に新鮮。その短い間にギメは庶民の生活を見て回り、民話や伝承を聞き込み、芝居小屋を覗き、多くの寺に訪れている。また法事や儀式を見学し、何人もの高僧に話を聞いている。西洋人にはだらしないとされる当時の日本人の生活、娯楽と密着した宗教観を、ギメは古代ギリシャやローマ人に例えて感じが良いと評している(続2021/10/23

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