角川ソフィア文庫<br> 宗教改革の物語―近代、民族、国家の起源

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角川ソフィア文庫
宗教改革の物語―近代、民族、国家の起源

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  • サイズ 文庫判/ページ数 528p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044003968
  • NDC分類 192.3
  • Cコード C0116

出版社内容情報

「私の持つすべての力を投入した」。全精力を注いだ大型論考、遂に文庫化!「私の持つすべての力をこの作品に投入した」
原稿用紙約1000枚、著者が全精力を注いだ、過去と現在を大規模に往還する大型論考がついに文庫化!!

宗教改革の知識を欠いて、近代を理解することは出来ない。
なぜなら、宗教改革は近代、民族、国家、ナショナリズムの起源となったからだ。

「この作品は私の著述群の中で特別の意味を持つ。
表題は『宗教改革の物語』で、扱っているのは中世末期のボヘミア(チェコ)の宗教改革者ヤン・フス(1370頃?1415年)である。
ただし、深層においては、私の過去と未来と現在が、すべて盛り込まれた作品だ。
佐藤優という作家が何を考え、何をしようとしているかに関心を持つ読者に是非読んでもらいたい」

時代状況が大きく変化する時こそ、長く頒布されてきた概念・事象がどう生成し、影響力を持つに至ったのかを分析することが、
個人・中間団体・国家それぞれの段階において、事態を打開する糸口を発見することに繋がる。
フスの「教会論」は、長く頒布されてきたものへの問題提起であり、その後、長く頒布されることとなるものとして、近代と現代の連関を見るには最適だ。
私たちは、“愛のリアリティー”を希求し、希求されている存在である。
『宗教改革の物語』が時代の危機を超えるための、読者にとって人生の実用書たる作品になることを願う。


文庫版まえがき
まえがき――この作品に私の過去と未来と現在の、すべてが盛り込まれている

第一部 ヤン・フス
 第一話 コンスタンツの炎/第二話 見えざる教会/第三話 キリスト教徒とは/第四話 カレル大学神学部
第二部 ジョン・ウィクリフ
 第五話 ウィクリフ/第六話 ウィクリフにおける教会と国家/第七話 神と民族の契約から、神と個人の契約へ/第八話 目に見えない存在
第三部 宗教改革
 第九話 大分裂/第10話 公会議運動/第11話 事後預言/第12話 民族が生まれる/第13話 権威の源泉/第14話 両種陪餐
第四部 近代、民族、そして愛
 第15話 近代の黎明/第16話 教会形成/第17話 二つの剣/第18話 終末を意識すること 第19話 悪魔の教会/第20話 新しいエルサレム/第21話 悔悛/第22話 青白い馬/第23話 パウロの再発見/最終話 愛のリアリティー

あとがき――フスの宗教改革は、人間の希望を回復した
主要参考文献
解説 富岡幸一郎

佐藤 優[サトウ マサル]
著・文・その他

内容説明

「私の持つすべての力をこの作品に投入した」宗教改革の知識を欠いて、近代を理解することはできない。なぜなら、この出来事は近代、民族、国家、ナショナリズムの起源となったからだ。そもそも宗教改革はルターから始ったものですらない。実はチェコのヤン・フスが起点となっている。多くの日本人の理解とは異なる近代の始まりを明らかにし、現代の危機の源泉を照射する。著者が全精力を注いだ大型論考!!

目次

第1部 ヤン・フス(コンスタンツの炎;見えざる教会 ほか)
第2部 ジョン・ウィクリフ(ウィクリフ;ウィクリフにおける教会と国家 ほか)
第3部 宗教改革(大分裂;公会議運動 ほか)
第4部 近代、民族、そして愛(近代の黎明;教会形成 ほか)

著者等紹介

佐藤優[サトウマサル]
作家・元外務省主任分析官。1960年、東京都生まれ。85年同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア連邦日本国大使館勤務等を経て、本省国際情報局分析第一課主任分析官として、対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害罪容疑で東京地検特捜部に逮捕され、以後東京拘置所に512日間勾留される。09年、最高裁で上告棄却、有罪が確定し、外務省を失職。05年に発表した『国家の罠』(新潮文庫)で第59回毎日出版文化賞特別賞を受賞。翌06年には『自壊する帝国』(新潮文庫)で第5回新潮ドキュメント賞、07年第38回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

115
別に仏教徒でもキリスト教徒でもないのですが、けっこう聖書などを時たま読んだりして宗教そのものには興味があります。佐藤さんは神学部を出ておられるのでこの分野にはかなり詳しくわたしは山本七平さんと並んで愛読者です。宗教改革というとルターからみでは少し本を読んだことがあるのですが、フスやウィクリフは名前だけを知っていました。この本を読んでその背景などが少しわかった気がします。また佐藤さんが最初のほうで今後出されるような分野について書かれているのが興味を引きました。2019/10/09

フク

14
kindle ★★★☆☆ * 〈中世が神中心的で、近代が人間中心的であるという二分法は誤りだ。中世、近代のいずれにおいても、神中心的傾向と人間中心的傾向が並存している。〉そらそうだろうが、忘れがちだ。 * 神皇正統記の解説本に期待。2019/07/02

中島直人

8
(図書館)読了。圧倒されてしまい、感想を書くのが難しい。2023/04/30

がんぞ

6
フスは火刑にかけられる際にも神に迫害者への許しを乞うた/Bibleが民衆語に翻訳され印刷される以前、聖職者は全部暗記していて引用を妨げられなかった/哲学的に「唯名論」と「実在論」が、(その頃、三者に分裂していた)ローマ教会が正統性を有するか「真の教会」が実在するかに被せられて/プロテスタントは真の信仰が回復されたとし、カトリック教会はイスラムへの対抗から教皇に非があったといまなお認めない/コミック『Z女戦争』:支配は暴力装置。小銃が発明されて、非力な女人でも騎士を殺す可能性が「改革」をもたらしたとも言える2021/11/22

元よしだ

6
まえがき&あとがきでもボリューミー。。 井上ひさし先生とのやりとり 興味深かったです そして2014年段階での 著者の書きたいものリストも。 このリスト分析します2019/12/01

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