角川ソフィア文庫<br> 悩ましい国語辞典

個数:
電子版価格 ¥1,188
  • 電書あり

角川ソフィア文庫
悩ましい国語辞典

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年03月19日 18時29分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044003487
  • NDC分類 810.4
  • Cコード C0181

出版社内容情報

舌鼓は「したつづみ」か「したづつみ」か? 編集者泣かせの日本語表現。

内容説明

辞書編集37年の立場から、ことばが生きていることを実証的に解説。意外だが、江戸時代にも使われた「まじ」。「お母さん」は、江戸後期に上方で使われていたが、明治の国定読本で一気に全国に。「がっつり」「ざっくり」「真逆」は最近使われ出した新しいことば…。思いがけない形で時代と共に変化することばを、どの時点で切り取り記述するかが腕の見せどころ。編集者を悩ませる日本語の不思議に迫る、蘊蓄満載のエッセイ。

目次

本文
辞書編集者の仕事

著者等紹介

神永曉[カミナガサトル]
1956年、千葉県生まれ。辞書編集者。元小学館辞典編集部編集長。1980年小学館の関連会社尚学図書に入社。1993年小学館に移籍。尚学図書に入社以来37年間辞書編集一筋の人生を送る。担当した辞典多数。2017年2月に小学館を定年で退社後も、『日本国語大辞典 第三版』に向けての編纂事業に参画している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

70
日本語がゆれている、というより、言葉は時代を経て変化していくもの。辞典によって扱いがちがう例が、こんなにあるのか、という驚き。何気なく(あるいは何気に?)使っている日本語が誤用に満ちていて、しかも「誤用」が多数派になると、もはや元に戻らない。これこそ言葉の変化の現場そのものだ。辞書はどこまで「正しい」とすることができるか。「悩ましい」という言葉自体、意味がゆれている言葉であるところが、絶妙なタイトルのネーミングだ。悩むという意味にどの程度、官能的なニュアンスを読み取るか、パーセントで表現してみては?2021/09/10

future4227

49
長年、辞書の編集に携わってきた筆者が、誤用を招きやすい言葉の数々について辞書的にはどう扱うかを述べたコラム集。言葉本来の意味を貫くべきか、世の中に広く浸透している意味を認めるべきか、確かに辞書を作る側としては悩ましい問題だ。どうするかは出版社によって方針が異なる。「灯台下暗し」の灯台は海岸にある灯台ではないのだそうだ。おそらく多くの人が誤解しているはず。でも、辞書作りのプロでも誤用や誤解はあるそうで、それを聞くと少しホッとする。さて皆さん、シャベルとスコップ、どっちが大きい物と思っています?2022/03/16

Koning

35
辞書編集者の目線(小学館国語大辞典というOEDと似たコーパスベースというか用例を集める辞典の編集者というところがみそ)による誤用と思しき、あるいは意味の変化が大きい言葉のあれこれにコメントしていく。規範文法がない日本語で間違いと言い切るのはそろそろ無理があるでしょ?派なんだけど、まぁこれはその語源に対するリスペクトも含めてのこだわりは読んでいて楽しいと思う。日本語を普段使う人は読んでおいて損はない楽しい一冊。2019/03/21

山ろく

17
著者は元小学館辞典編集部編集長。辞書の役割は現状の把握か規範性の確保か。五十音順に並べた言葉に、意味の揺れや変化を巡る「悩ましい」エピソードが添えられる。しばしば登場する文化庁の「国語に関する世論調査」で、例えば「本来の意味でない使い方をする人が多い」という調査結果が出た語を辞書はどう扱うのか。誤用がこれ以上広まらないかと気をもんだり、補注として載せるべきかと悩んだり。「々」には読みがないとか、「的を得る」は本当に誤用かとか、70%以上が誤解している言葉の扱いにはどの辞書も苦慮している等の話も面白かった。2022/10/10

あまみ

16
いい本ではあります。私も誤用していた言葉が結構あった。まず本書の題名にある「悩ましい」も官能が刺激される、との意味だけだと思っていたが、苦悩の意味の方が原だと、本書ですっきり解った。▽言葉の使い方は時代とともに変わってきたのは解るが、間違った使い方を多くの人が使っているから、それらを認めていくのはいかがなものか。そして驚いたことに辞典に載せていくものさえあるという。止めてほしい。TVなどの媒体も流されず、間違った使い方を正す使命があると思う。辞書編纂者はなおのこと。2021/12/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13484367
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。