内容説明
豊臣政権を支える実務家として、その内政・外交・軍事に卓越した能力を発揮した石田三成。「残すは盗なり。つかひ過して借銭するは愚人なり」―現代にも通じる経済感覚や国家観をもちながらも、多くの悪名と誤解に晒され続けてきたのは何故か。近江人気質、太閤検地や朝鮮攻めでの手腕、直江兼続との友情、関ヶ原合戦に賭した忠義ほか、多様な史実やエピソードをオリジナル編集。「悲劇の知将」の新たな魅力を浮かび上がらせる。
目次
特別対談 清冽なる最高のナンバー2
第1部 石田三成の戦いと人物像(悪名を着た近江人―受け継がれた「三方よし」の信条;賎ヶ岳合戦を支えた後方支援―秀吉直伝の奇策;忍城の水攻め―戦下手の烙印とその真相;奉行三成の唐入り―早期講和への確固たる信念;ドキュメント「関ヶ原」)
第2部 石田三成像の諸相(ゆかりの地・北近江を行く―出生の地、佐和山城、そして逃亡の果て;奉行三成の文治政治―秀吉が信頼したエキスパート;側用人としての力―佐竹義宣が三成に見たもの;三成に過ぎたるもの―戦場の鬼・島左近;黒幕・三成の冤罪―利休処断・氏郷毒殺・秀次切腹;三成の「巨いなる企て」―天才シナリオ・ライターの最期)
第3部 石田三成の生涯(戦い続けた忠義の将)
著者等紹介
火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年、新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て1988年『花月秘拳行』で作家デビュー。直江兼続の生涯を描いた『天地人』が2009年のNHK大河ドラマの原作となり、同作で第13回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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