出版社内容情報
福沢諭吉とその後継者たちの足跡を辿り、現代日本社会を導く指針を探る。
近代日本の幕開けに献身した福沢諭吉。その真実の姿とは。東洋のルソー・中江兆民、電力の鬼・松永安左衛門ほか、福沢の薫陶を受けた実業界、思想・学術界の傑物たちの足跡を辿り、混迷の現代を照らす指針を探る。
内容説明
新たな日本を創るため、骨太な民の思想を貫いた福沢諭吉。熱き心で醒めた理知を説いた「平熱の思想家」が遺したものとは何か。そして悪名高き脱亜論の真実とは。福沢暗殺を企てた増田宋太郎、医学者・北里柴三郎、憲政の神様・犬養毅、急進的思想家・中江兆民、電力の鬼・松永安左衛門。福沢の薫陶を受け、近代日本を牽引した傑物たちを検証。福沢の自主独立の精神を見つめ直し、混迷の現代を照らす指針を探る。
目次
第1章 故郷、中津でのシーソーゲーム
第2章 又徒弟、増田宋太郎
第3章 福沢諭吉と増田宋太郎の交錯
第4章 中江兆民と福沢諭吉
第5章 洋学紳士、馬場辰猪
第6章 北里柴三郎を助ける
第7章 適塾の青春
第8章 福沢精神の体現者、松永安左衛門
第9章 福沢に批判的だった池田成彬
第10章 福沢門下の三人の“神様”
第11章 「脱亜論」と金玉均
著者等紹介
佐高信[サタカマコト]
1945年、山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教員、経済誌編集長を経て、現在、ノンフィクション作家、評論家として活躍中。「憲法行脚の会」呼びかけ人の一人。『週刊金曜日』編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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