角川ソフィア文庫<br> 麺の歴史―ラーメンはどこから来たか

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角川ソフィア文庫
麺の歴史―ラーメンはどこから来たか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044002923
  • NDC分類 596.3
  • Cコード C0121

出版社内容情報

「チキンラーメン」生みの親の安藤百福と、日本の食文化研究家の奥村彪生がラーメンのルーツを説く。経済、文化、歴史……多様な視点で、今に至るまでのラーメンのすべてを描き尽くす。

内容説明

古代中国で生まれた麺料理の水引餅が、日本へ伝わり進化し、インスタントラーメンが世界中に輸出されるようになるまで…。そこには、人類のいかなる探究の歴史があったのか。「カップヌードル」の生みの親と、伝承料理研究家が、麺の種類、調理方法、飲食店の歴史、食生活の変遷と家庭での消費の変化など、麺を切り口に食文化の森羅万象を説く。文献調査とフィールドワークによって明らかにする“麺食文化史”の集大成!

目次

第1章 「麺」とはなにか
第2章 麺の源流をたどる―「水溲餅」から「水引餅」へ
第3章 麺類の確立―〓(かん)水が出現
第4章 日本における麺食文化の開花
第5章 山東式拉麺は明代に誕生
第6章 大正時代に生まれた日本の「ラーメン」
第7章 世界に飛躍する食文化「ラーメン」

著者等紹介

安藤百福[アンドウモモフク]
1910年生まれ。日清食品創業者。立命館大学専門学部経済科修了。1958年、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発明し、日清食品を創業。1971年、世界初のカップ麺「カップヌードル」を発明。社団法人日本即席食品工業協会会長、財団法人安藤スポーツ・食文化振興財団理事長、世界ラーメン協会会長などを歴任。2002年、勲二等旭日重光章受章。2007年1月逝去。2007年、正四位受位。叙位叙勲は正四位勲二等旭日重光章

奥村彪生[オクムラアヤオ]
1937年、和歌山県生まれ。伝承料理研究家。伝統食や民俗料理、食文化を研究する。料理研究家の土井勝に25年間師事。国立民族学博物館共同研究員、相愛女子短期大学講師、神戸山手女子短期大学生活学科教授、神戸山手大学教授、奈良女子大学非常勤講師を経て、大阪市立大学大学院生活科学部非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とーんぷーん

13
麺の歴史は小麦粉加工の歴史でもあるというぐらい、色々な食べ物の紹介がある。室町時代にカン水入りの携帯面を食べたなど、大正時代より前にラーメン(の前進?)を受け入れる時期が昔にあったのでは?室町時代は、調菜と刺身技術が合体したり、世阿弥など文化が花開いた時代なのだな。味噌ラーメンは豚汁からヒントを得たこと、時そばに出てくる「しっぽく」、メンマの由来説、羊羹の由来説、いろんな話題が出てきて面白かった。ここまでラーメンについて深く熱く語られてしまうと、何故か、美味しんぼの「ラーメン三銃士」を思い出してしまう。2021/01/15

アルカリオン

12
監修は安藤百福氏▼雑誌や書籍で「水戸光圀公は(日本で初めて)ラーメンを食べた」という記載が散見されるが、これは誤りである。ラーメンとは到底よべない料理を「ラーメンの原型のようなものだったにちがいない」と勝手に想像しているだけである(電子書籍ページ 190/333) 2021/11/03

niz001

7
嬉しい文庫化。日本のラーメンに至る麺食の歴史とその前段階として中国の『麺』の歴史。巻末の「日本の麺類の系譜」だけでも必見。2017/11/26

澤水月

3
大分「ほうちょう」などご当地麺原点、アジア(特に禅の精進料理)から各国ごとへの発展、ラーメンは中国にない戦後発展日本食(老麺の字誤りや小菅桂子氏への指摘は厳しすぎるきらい。ラーっと伸ばすからという著者奥村氏はどうなん)…饅頭本的な部分もあり百福氏礼賛が最後に強いものの全体に面白い。80年代の呑気なメセナ(企業が文化研究に投資)はバブル崩壊後少し変容見える感。とはいえ貴重「麺ロードをゆく」他安藤百福が学者と「麺」のルーツを辿るメセナ系譜の集大成、チキンラーメン発売40年記念の98年初刊を17年補筆文庫化。2025/04/30

イッセイ

2
角川ソフィア文庫に収められるように、学術的な1冊。中国にラーメンいや麺類のルーツを求めるが、枝分かれがすごい。ただ、漢字で細かく書き分けているのに、麺類も餃子の皮も小麦粉を練ったものということで、同じだなんて…。緻密なのか緩いのか、そんなところも楽しめた。2023/10/28

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