角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス日本の古典<br> 宇治拾遺物語

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角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス日本の古典
宇治拾遺物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044002459
  • NDC分類 913.47
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「こぶとりじいさん」や「鼻の長い僧の話」など、とんでもなくて面白い鎌倉時代の説話(短編物語)集。総ルビの原文と現代語訳、わかりやすい解説とともに、やさしく楽しめる決定的入門書!

【目次】
はじめに
◇序
◇一話「道命阿闍梨が和泉式部のもとで読経し、五条の道祖神が聴聞した話」
◇二話「丹波の国篠村に平茸が生えた話」
◇三話「鬼にこぶをとられた話」
◇四話「伴大納言の話」
◇一三話「田舎の児が桜の散るのを見て泣いた話」
◇一六話「尼が地蔵にお目にかかった話」
◇二二話「金峯山での箔打の話」
◇二五話「鼻の長い僧の話」
◇二八話「袴垂が保昌に会った話」
◇三〇話「唐の卒都婆に血が付いた話」
◇四九話「小野篁が才人だった話」
◇五七話「石橋の下の蛇の話」
◇五九話「三河の入道が遁世した話」
◇七二話「以長の物忌の話」
◇八五話「留志長者の話」
◇八七話「観音経が蛇になって人をお助けになった話」
◇八八話「賀茂の社から紙と米を頂いた話」
◇九一話「僧伽多が羅刹の国に行った話」
◇九三話「播磨の守為家に仕える侍佐多の話」
◇一〇四話「猟師が仏を射た話」
◇一一二話「大安寺別当の娘の恋人が夢を見た話」
◇一二五話「保輔が盗人だった話」
◇一三一話「清水寺の御帳を頂いた女の話」
◇一三三話「空入水した僧の話」
◇一三四話「日蔵上人が吉野山で鬼に会った話」
◇一三六話「出家の価値の話」
◇一四七話「きこりが隠題の歌を詠んだ話」
◇一五七話「ある公卿が中将時代に誘拐された話」
◇一六四話「亀を買って解き放った話」
◇一六五話「夢を買った人の話」
◇一六九話「念仏僧が魔往生した話」
◇一八四話「御堂関白の飼い犬の超能力の話」
◇一九四話「仁戒上人が極楽往生した話」
◇一九七話「盗跖と孔子とが問答した話」
おわりに

☆コラム1 源隆国と家族
☆コラム2 芥川龍之介の古典物・説話集編者たちの「競作」
☆コラム3 セットになっている説話
☆コラム4 大力の伏兵
☆コラム5 遠回りの意味

内容説明

法師は平茸となって生まれ変わり、翁は鬼の前で踊りを踊ってこぶをとられ、神通力を持った犬が飼い主を救う…。日本、インド、中国などを舞台に物語が繰り広げられる鎌倉時代の説話集。教訓めいた話もあるものの、「善」「悪」と単純に割り切ることのできないこの世の理不尽やモヤモヤを取り込みながら、ユーモラスに展開していく。総ふりがなつきの原文と現代語訳に、ていねいな解説を付した、宇治拾遺物語入門の決定版!

目次

「道命阿闍梨が和泉式部のもとで読経し、五条の道祖神が聴聞した話」
「丹波の国篠村に平茸が生えた話」
「鬼にこぶをとられた話」
「伴大納言の話」
「田舎の児が桜の散るのを見て泣いた話」
「尼が地蔵にお目にかかった話」
「金峰山での薄打の話」
「鼻の長い僧の話」
「袴垂が保昌に会った話」
「唐の卒都婆に血が付いた話」〔ほか〕

著者等紹介

伊東玉美[イトウタマミ]
1961年、神奈川県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。白百合女子大学教授。2016年4月から1年間、NHKラジオ「古典講読」の講師を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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こーた

127
むかしのひとたちの説くものがたりの、なんとぶっとんでいることか。おじいさんはこぶをつけられ、僧はきのこに生まれ変わり、助けた亀は恩返し、夢で股が裂ければ不吉の前兆、ひとにしゃべった夢は買われて出世もまた夢と消える。ありがたい教訓かとおもいきや、なんじゃそりゃ!と煙にまかれて、残るのはモヤモヤばかりである。でもなんだか面白かったなあ!という余韻のみが後を引くのは、どこか落語のようでもある。そういえば、むかしのひとはおなじ物語を何度も語ることで、その語りの巧さを競ったのだとか。そんな珠玉の「もの騙り」の数々。2017/11/29

(haro-n)

62
代表的な話のみ、現代語訳、原文、解説の順で説明しています。どんな話が載っているのかを知りたいビギナーや、単に話の筋を知りたいという人には調度よいと思いました。長い話は、所々原文が省略され、現代語訳メインになっています。これで興味を持ったら、是非全話にチャレンジしてほしいです。全話を読むことで、その本の雰囲気や狙いが見えてくることがあります。解説では色々説明してくれていますが、そこは自分でも体感したいところ。一冊読み通す中で自分で気づくのも、作品を鑑賞する楽しみだなぁと、改めて思いました。2017/11/16

ぴー

30
謎めいた序文で始まる説話集。鎌倉前期成立、作者未詳。『この世の「理不尽」や「もやもや」』をも取り込みながら、緩急のある構成で長く愛されて来たお話たち。また一つ中世が近くなった。受験勉強で触れた物語も多いせいか、どこか懐かしく嬉しい。現代語訳、原文が少しずつ繰り返される構成なので、どちらも楽しめる。コラムがまた面白い。印象深かったのは、「意外な時点から運命が回り始めていた説話」として紹介される「唐の卒塔婆に血がついた話」、「夢を買った人の話」。いつか全話通して読めたら、きっとその配置の妙も楽しめるだろう。2018/01/21

テツ

29
宇治拾遺物語を通して読んだことはなくてもここに収録されているお話は大抵の日本人にとって馴染み深いだろう。昔々の世界では人間は万物の長ではなかった。霊長ではなかった。ありとあらゆる生物が共に生き、山も海も意志を持ち人間とやりとりをしていた。でもそれは昔々のお話。人間は賢くなり力をつけ光も闇も覆い隠し怪しいモノを駆逐して新しい秩序を構築していった。そしていつの間にかこの世界には人間だけが取り残されてしまった。もう人間には人間しかいなくなってしまった。こうして残されたお話だけが人間が孤独でなかった時代を伝える。2020/02/26

tsu55

25
説話集というと、なんだか古臭いものと思いがちだけれど、現代でもネットを観れば、著名人のどうでもいいような噂話で溢れているわけで、人間って他人の噂話が好きなんだな。初学者向けの本なので、話の背景まで優しく解説してくれています。2022/07/30

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