出版社内容情報
生誕130年記念/折口信夫の代表作、全論文を収録する完全版、刊行開始!「本論を読み解く上で、これ以上に優れたシリーズは他に存在しない」(安藤礼二)
折口にとって「古代」とは単に歴史の時代区分を示すものではなかった。熊野への旅で光輝く大王崎を眼前にし、その波路の果てに「わが魂のふるさと」を感じたことを「かつては祖々の胸を煽り立てた懐郷心(のすたるじい)の、間歇遺伝(あたいずむ)として、現れたものではなかろうか」と記す。「古代研究」はまさに彼が実感を通して捉えた、古代的要素の探求なのである。全論文を完全収録する決定版!
解説・池田弥三郎/安藤礼二
妣が国へ 常世へ――異郷意識の起伏
古代生活の研究――常世の国
琉球の宗教
水の女
若水の話
貴種誕生と産湯の信仰と
最古日本の女性生活の根柢
神道の史的価値
高御座
鶏鳴と神楽と
ひげこの話
幣束から旗さし物へ
まといの話
だいがくの研究
盆踊りと祭屋台と
解説 折口信夫論 池田弥三郎
新版解説 依代論から王権論へ 安藤礼二
収録論文掲載一覧
著者略年譜
折口 信夫[オリクチ シノブ]
1887(明治20)年?1953(昭和28)年。記憶文学者、民族学者、歌人、詩人。大阪府生まれ。「釈迢空」は歌人としての名。天王寺中学卒業後、國學院大學に進み、国学者三矢重松から深い恩顧を受ける。1919年に國學院大學講師を務めた後、教授に。また1923年に慶應義塾大学講師となり、終生教授をつとめた。
内容説明
折口にとって「古代」とは単に歴史の時代区分を示すものではなかった。熊野への旅で光輝く大王崎を眼前にし、その波路の果てに「わが魂のふるさと」を感じたことを「かつては祖々の胸を煽り立てた懐郷心(のすたるじい)の間歇遺伝(あたいずむ)として、現れたものではなかろうか」と記す。「古代研究」はまさに彼が実感を通して捉えた、古代的要素の探求なのである。全論文を完全収録する決定版!
目次
妣が国へ・常世へ―異郷意識の起伏
古代生活の研究―常世の国
琉球の宗教
水の女
若水の話
貴種誕生と産湯の信仰と
最古日本の女性生活の根柢
神道の史的価値
高御座
鶏鳴と神楽と
髯篭の話
幣束から旗さし物へ
まといの話
だいがくの研究
盆踊りと祭屋台と
著者等紹介
折口信夫[オリクチシノブ]
1887(明治20)年~1953(昭和28)年。国文学者、民俗学者、歌人、詩人。歌人としての名は「釈迢空」。大阪府木津村生まれ。天王寺中学卒業後、國學院大學に進み、国学者三矢重松から深い恩顧を受ける。國學院大學教授を経て、慶應義塾大学教授となり、終生教壇に立った。古代研究に基を置き、国文学、民俗学の域に捉われることなく、広く学問研究と表現活動を続けた。没後、全集にまとめられた功績により日本芸術院恩賜賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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∃.狂茶党
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