角川文庫 角川ソフィア文庫 G1-17<br> 文明論之概略

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角川文庫 角川ソフィア文庫 G1-17
文明論之概略

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044001681
  • NDC分類 304
  • Cコード C0112

出版社内容情報

福澤諭吉は、明治8年に書かれたこの『文明論之概略』において、維新革命後の日本が迎えた新たな状況を考察し、社会に向けて「まずは西洋文明を目指すこと」を説いた。日本の近代化の歩みを決定づけた名著のひとつに数えられているが、それを全新訳したのが本書である。 確かな考察に基づいた平易で読みやすい現代語訳に解説を付した保存版。第一章 議論の本位を定めること    第二章 西洋の文明を目的とすること    第三章 文明の本旨を論じる  第四章 国民の智恵と道徳を論じる   第五章 前の議論のつづき   第六章 智恵と道徳の区別     第七章 智恵と道徳が行われるべき時代と場所とを論じる    第八章 西洋文明の由来    第九章 日本文明の由来    第一〇章 自国の独立を論じる  解説/人間・この豊饒なるもの 福澤諭吉論

内容説明

日本が本当の「文明」に到達するためには、社会を支配する「権力の不均衡」を治療せねばならない。そして、結果として生じる多少の矛盾と不平等までをも、引き受けて生ききってみせる勁さを持たねばならない―福澤が追い求めた「文明」の真意を、気鋭の日本思想史家が再検証。あらゆる価値観が瓦解する混迷の時代に、明確な理論的指針を与え続けてきた名著の全文を、新解釈とともに、圧倒的に読みやすく現代語訳した最新版。

目次

第1章 議論の本位を定めること
第2章 西洋の文明を目的とすること
第3章 文明の本質を論じる
第4章 国民の智恵と道徳を論じる
第5章 前の議論のつづき
第6章 智恵と道徳の区別
第7章 智恵と道徳が行われるべき時代と場所を論じる
第8章 西洋文明の由来
第9章 日本文明の由来
第10章 自国の独立を論じる

著者等紹介

福澤諭吉[フクザワユキチ]
1835年大坂中津藩蔵屋敷生まれ。54年蘭学を志し、長崎に出る。翌年緒方洪庵の適塾入門。56年福澤家の家督を継ぐ。58年江戸中津藩中屋敷に蘭学塾を開くが、翌年英学に転向。60年軍艦咸臨丸でサンフランシスコへ渡航。62年幕府遣欧使節随行員としてヨーロッパを歴訪。68年塾舎を新銭座に移転、「慶應義塾」と命名し、71年には三田へ移転。90年慶應義塾大学部を設置。1901年、66歳で死去

先崎彰容[センザキアキナカ]
1975年東京都生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業。東北大学大学院文学研究科日本思想史専攻博士課程単位取得修了。フランス社会科学高等研究院に留学。文学博士。現在、日本大学危機管理学部教授。専攻は近代日本思想史・日本倫理思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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みのくま

9
明治維新を35歳で迎えた福澤諭吉は、旧時代の感性を持ちつつ新時代の最先端を走る俊英である。しかし、解説者の先崎彰容によれば福澤は決して西洋化礼賛のみの偏った人物ではない。極端に西洋化を勧めるでもなく極端に反動的なわけでもない。本書はそも「文明」とは何かを探究する。文明とは、地球上全人類が幸福に暮らせる世界である。西洋化はその途上の手段に過ぎない。福澤は、本当の文明は数千年先かもしれないと語る。ぼくは、福澤の未来展望は現代人と比べて相当に明るくて羨ましいと思った。もう誰もそんな文明が訪れないのは知っている。2018/09/18

くろみつきなこ

3
福翁自伝を読んだので、思想の背景が繋がって味わい深かった。下士に生まれ門閥に苦しめられ明治維新を迎えたことなど、まさに「あたかも一身で二度の人生を生きたようなもの」の通りだろう。福沢諭吉は当時の植民地化される他国を見て大層な危機感を持っており、そうされないために文明化(≠西洋化)が必要だと述べているが、現代にも通じる点が数多くあり、何度も読み返したい。特に智徳を私徳、公徳、私智、公智の4つに分類し論じている点に最も感銘を受けた。日本人(儒学)は古来より私徳のみを重視し公徳がないことなど、まさに最近→2023/03/11

紙狸

0
福澤諭吉の主著を、現代語訳で読めたのはありがたかった。原文の文体は明確だが、語彙や単語の意味が今日とは違っている。この訳はこなれていて読みやすい。読んで感じたのは、福澤が西洋から押し寄せてくる「文明」と格闘していることだ。六つの巻からなる。特に興味深かったのは、「巻之一」と「巻之六」だった。国家を正面から論じており、今日的な意味を持っている。福澤は「国体は国家の根本である」(p51)という。ここでの「国体」は皇統が万世一系であることとは異なる。「国体を保持するとは、自国の政権を失わないこと」(同)という。2018/01/06

Ryo

0
福沢諭吉先生渾身の文明論。 有名な「あたかも一身で二度の人生を生きたようなもので、一人で二つの身体があるようなものだ」に始まり、激動の明治維新を経験の上で西洋の近代化を捉えながら日本の目指すべき道を説く。 孔子や孟子、キリスト教の分析(切り捨て?)、当時の日本の権力格差、知恵と道徳の欠如を厳しく指摘しながらも日本が国家として独立を維持するために日本国民を文明へと導いていくのだ。 ターゲットは50代の儒教に精通した知識人だったそうな。 10年後また読みたい。2020/06/01

バルジ

0
名著『文明論之概略』の現代語訳であるが、読みやすいのは当然までも巻末の解説も素晴らしい。 日本文明の病巣を「権力の不均衡」と喝破し、「文明」とはどういった性質の物なのかを論理建てて丁寧に論じている。 西洋を範としながらも、あくまで日本の「独立」のための「文明」であると強調する福沢の姿は、良い意味での「ナショナリスト」と言うべきであろう。2018/08/19

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