出版社内容情報
科学の進歩は人間に何をもたらすか。我が国初のノーベル賞受賞者の言葉。人間のもつ創造の本質とは何か、科学と人間の関係はどうあるべきか、科学の進歩は人類に何をもたらすのか。
ゆきづまるかに見える科学文明の打開の道を模索し、人間の創造性の発現に光を見いだそうとする。日本人として初めてノーベル賞を受賞した湯川博士が、物理学に関心をもつ人だけでなく、ひろく一般の人たちに向けて、いまなお鋭い問題提起をあたえる書。
1、人間と科学
科学文明の中の人間、科学と人間性
2、創造者としての人間
模倣と独創、科学者の創造性、創造性と自己制御、学習と研究、創造性の尊重、天才と機械
3、科学の進化
科学とは何か、学問の自由と大学の理念、科学的志向について、東洋的志向、科学的思索における直観と抽象、発展途上における中間子論、中間子以後三十年、自然認識の現段階、物理学の老化と若返り、素粒子論に関する成人学校について。
解説井上 健
1、人間と科学
科学文明の中の人間、科学と人間性
2、創造者としての人間
模倣と独創、科学者の創造性、創造性と自己制御、学習と研究、創造性の尊重、天才と機械
3、科学の進化
科学とは何か、学問の自由と大学の理念、科学的志向について、東洋的志向、科学的思索における直観と抽象、発展途上における中間子論、中間子以後三十年、自然認識の現段階、物理学の老化と若返り、素粒子論に関する成人学校について。
解説 井上 健
湯川 秀樹[ユカワ ヒデキ]
1907年東京生まれ。京都帝大理学部物理学科卒業。39年、京都帝大教授となり翌年、学士院恩賜賞を受賞。43年文化勲章を受章。東京帝大教授も兼任。35年に「中間子理論」を発表した業績により49年、日本人初のノーベル物理学賞を受賞。様々な分野で多大な業績を残す。81年没。
内容説明
自然界のなかにもともと潜在していたさまざまな可能性を人間が見つけ出し、それを現実化した結果が科学文明である。しかし自動車を愛好すると同時に交通事故を、原子力発電を望むと同時に核爆発をおそれなければならなくなってきた。人間にとって都合のよいはずの文明が、どうして天使と悪魔の二面相を持つことになったのか。科学技術の進歩が顕著な現代だからこそ読みたい、日本人初のノーベル賞受賞者が残した鋭い考察。
目次
1 人間と科学(科学文明の中の人間;科学と人間性)
2 創造者としての人間(模倣と独創;科学者の創造性;創造性と自己制御―教育の問題と関連して;学習と研究;創造性の尊重;天才と機械)
3 科学の進化(科学とは何か;学問の自由と大学の理念;科学的思考について―物理学の対象と法則;東洋的思考;科学的思索における直観と抽象;発展途上における中間子論;自然認識の現段階―素粒子の国際会議への期待;物理学の老化と若返り;素粒子論に関する成人学校について)
著者等紹介
湯川秀樹[ユカワヒデキ]
1907年、東京生まれ。京都帝大理学部物理学科卒。39年、京都帝大教授となり翌年、学士院恩賜賞を受賞。43年、文化勲章を受ける。49年、日本人として初のノーベル物理学賞受賞。研究者、科学啓蒙家としての活動以外に、平和論・文明論・科学論・教育論・人生論など多彩な分野で活躍した。81年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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