角川文庫<br> 創造的人間

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創造的人間

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044001445
  • NDC分類 404
  • Cコード C0195

出版社内容情報

科学の進歩は人間に何をもたらすか。我が国初のノーベル賞受賞者の言葉。人間のもつ創造の本質とは何か、科学と人間の関係はどうあるべきか、科学の進歩は人類に何をもたらすのか。
ゆきづまるかに見える科学文明の打開の道を模索し、人間の創造性の発現に光を見いだそうとする。日本人として初めてノーベル賞を受賞した湯川博士が、物理学に関心をもつ人だけでなく、ひろく一般の人たちに向けて、いまなお鋭い問題提起をあたえる書。
1、人間と科学
 科学文明の中の人間、科学と人間性
2、創造者としての人間
模倣と独創、科学者の創造性、創造性と自己制御、学習と研究、創造性の尊重、天才と機械
3、科学の進化
科学とは何か、学問の自由と大学の理念、科学的志向について、東洋的志向、科学的思索における直観と抽象、発展途上における中間子論、中間子以後三十年、自然認識の現段階、物理学の老化と若返り、素粒子論に関する成人学校について。
解説井上 健

1、人間と科学
 科学文明の中の人間、科学と人間性
2、創造者としての人間
模倣と独創、科学者の創造性、創造性と自己制御、学習と研究、創造性の尊重、天才と機械
3、科学の進化
科学とは何か、学問の自由と大学の理念、科学的志向について、東洋的志向、科学的思索における直観と抽象、発展途上における中間子論、中間子以後三十年、自然認識の現段階、物理学の老化と若返り、素粒子論に関する成人学校について。
解説  井上 健

湯川 秀樹[ユカワ ヒデキ]
1907年東京生まれ。京都帝大理学部物理学科卒業。39年、京都帝大教授となり翌年、学士院恩賜賞を受賞。43年文化勲章を受章。東京帝大教授も兼任。35年に「中間子理論」を発表した業績により49年、日本人初のノーベル物理学賞を受賞。様々な分野で多大な業績を残す。81年没。

内容説明

自然界のなかにもともと潜在していたさまざまな可能性を人間が見つけ出し、それを現実化した結果が科学文明である。しかし自動車を愛好すると同時に交通事故を、原子力発電を望むと同時に核爆発をおそれなければならなくなってきた。人間にとって都合のよいはずの文明が、どうして天使と悪魔の二面相を持つことになったのか。科学技術の進歩が顕著な現代だからこそ読みたい、日本人初のノーベル賞受賞者が残した鋭い考察。

目次

1 人間と科学(科学文明の中の人間;科学と人間性)
2 創造者としての人間(模倣と独創;科学者の創造性;創造性と自己制御―教育の問題と関連して;学習と研究;創造性の尊重;天才と機械)
3 科学の進化(科学とは何か;学問の自由と大学の理念;科学的思考について―物理学の対象と法則;東洋的思考;科学的思索における直観と抽象;発展途上における中間子論;自然認識の現段階―素粒子の国際会議への期待;物理学の老化と若返り;素粒子論に関する成人学校について)

著者等紹介

湯川秀樹[ユカワヒデキ]
1907年、東京生まれ。京都帝大理学部物理学科卒。39年、京都帝大教授となり翌年、学士院恩賜賞を受賞。43年、文化勲章を受ける。49年、日本人として初のノーベル物理学賞受賞。研究者、科学啓蒙家としての活動以外に、平和論・文明論・科学論・教育論・人生論など多彩な分野で活躍した。81年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yutaro sata

17
模倣そして創造。2022/08/20

surucucu

7
湯川秀樹の講演録。ニュートン力学から相対性原理、量子論への転換と絡めて科学の発展には合理的精神、演繹論理だけではなく創造性が必要だと繰り返し語っている。原子力の発見が核兵器を生んでしまったという反省の弁が多く出てきて、創造性に伴って自己制御もまた必要だと繰り返される。―善良であると同時に賢明でなければならない。創造性・直観の話でデカルトへの傾斜が見られるのが面白い。―論理は直観の連環である。祖父、父の影響で老子、荘子の話が出てくるのも興味深かった。2021/06/25

roughfractus02

6
既成の仮説から新しいモデルを作るのは創造力を要する。シュレーディンガー方程式から核力に交換する力を見出す著者は、その相互作用を担う中間子を予想する。が、ハミルトニアンではこの予想が効かない。そこで著者はシュレーディンガーとハミルトニアンの基礎である素粒子を数とする従来の考えを捨てて非局所場を仮説する。その際「基本的長さ」なる粒子の背後にある最小の時空構造モデルを構想する(後の超弦理論に繋がる)。本書は、科学理論の合理性をなす演繹論理がコンピュータで高速計算される時代に論理自体を扱う人間の創造性を強調する。2022/03/14

あかつや

5
湯川秀樹が色んなところで書いたり話したりしたのをまとめたもの。科学者なんて聞くとしかつめらしくていちいち細かいことを言いそうな人間を想像してしまうけど、この人はおおらかな感じがするなあ。ほんとに偉い人はだいたいおおらかになるのかね。その偉い湯川先生の頭を悩ますのが教育の問題で、その難しさをずっと書いてらっしゃる。先生が偉いと逆に教育は難しくなるそうで、偉い人が言うと説得力があるな。教育もそうだし、科学の展望とか、今後に向けての課題や問題点を挙げて、先行きの難しさも語りはするけど、それでも明るい感じがいい。2020/04/29

まじぇすた

3
講演録集。活字密度ほぼ100%!なので難しい話かなと思ったけど、湯川先生の飛躍のない論理的で流れるような文章のため丁寧に読むと理解できる。でも退屈。湯川先生の人文学的な歴史資料として価値のある本かもしれない。この本のテーマは「人の創造性はどこから来るのか?」。生物物理学にも興味を持っている。後半はおじいさんの戯言のようにも受け取れる。よくあるような「私が若い頃は」「昔はゆっくりした時代だった」云々。学者気質満載の理想論の本かな。2017/05/31

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