角川文庫<br> 細雪〈下〉 (改版)

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角川文庫
細雪〈下〉 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044001315
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

戦争の気配迫る昭和初期の大阪を舞台にした四姉妹の物語。谷崎の代表作!日中戦争開戦の向きがいよいよ本格的になる中、三女・雪子の縁談に光が見える。一方、家から絶縁を言い渡された妙子は――。著者・谷崎が第二次大戦下、自費出版してまで世に残したかった、大作の完結編。

谷崎 潤一郎[タニザキ ジュンイチロウ]
1886年東京生まれ。東京帝国大学国文科中退。1910年、第2次「新思潮」の創刊に関わり、同年「刺青」を発表。『痴人の愛』『卍』などの耽美主義的な作品で知られ、生涯で3度の『源氏物語』現代語訳を手がけた。1949年、第8回文化勲章受章。1964年に日本人で初めて全米芸術院・米国文学芸術アカデミー名誉会員に選ばれる。1965年7月没。

内容説明

街に戦争の影がしのびよる中、三女・雪子に、ようやく御牧子爵の子息との結婚の話が持ち上がる。ほっと胸をなでおろした幸子だったが、そんな折に、奔放な四女・妙子の妊娠が判明するのだった。妙子の出産の予定日と、雪子の婚礼の日がしだいに迫り…。戦時下、軍部の圧迫により発表禁止とされながらも、著者が書くことをやめなかった一大長編。

著者等紹介

谷崎潤一郎[タニザキジュンイチロウ]
1886年東京生まれ。東京帝国大学国文科中退。1910年、第2次「新思潮」創刊に関わり、同年「刺青」を発表。『痴人の愛』『卍』などの耽美主義的な作品で知られ、生涯で3度の『源氏物語』現代語訳を手がけた。1949年、第8回文化勲章受章。1964年に日本人で初めて全米芸術院・米国文学芸術アカデミー名誉会員に選ばれる。1965年7月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

180
闇夜に蛍の光が明滅したあの夜の幽玄が、美しい姉妹の名残りを惜しんでいる。一日もはやく送り出せる日をのぞんで気を揉み奔走したのに、ひと息つけるこの日は、なぜだろうさみしい。思い返すのは華やかな桜の季節。とりどりの衣装。少女の思い出は去って。それぞれのこれからを思ってもどこか浮かない。唐突に終わってしまった物語の続きをいろいろと思う。時局のくらい影がさして、明るさははかないけれど、それでも彼女らのこれからに幸せあらんことを願う。2020/01/04

nobby

138
雪姉ちゃんに、こいちゃん、ついでに啓坊も…あんたら三十路を越えて、あるいは目前にして少しは大人になろうよ…中巻から引き続き歯痒い思いばかりに「いやいや…」「おいおい!」と溜息つきツッコミ入れながら一気に読んだ(笑)だって、いくら内向的といえども嫌か許せるかという自分の気持ち位示せるだろうし、どれだけ気ままであっても身内も周囲も小馬鹿にして引っ掻き回して意のままにとはあまりに浅はか…最後ちょっと早足で訪れる結末のまた不穏な様子に苦笑い。読了にはだいぶ疲れたけれど、その行く末を不安視するとともに寂しくもある…2020/03/23

アン

101
中巻終盤の悲劇から場面は久しぶりの雪子の縁談へ。淑やかな母の面影がある雪子には恰好な縁が見付からず、妙子が日蔭者となった責任を感じる幸子の侘しさ。幸子を気遣い奔走する夫の情愛、鶴子の涙の雫。相変わらず奔放な妙子は様々な問題に直面し、周囲は翻弄され意見の相違や葛藤が生じ…。仲の良い姉妹達の心情も微妙に変化し、物哀しく切ない気持ちに。格式や伝統の重み、国際情勢の緊迫化、儚い美しさへの哀惜。おっとりした船場言葉が響き合い、姉妹達が艶やかな着物姿で揃う日が再び訪れることを桜咲く春に重ね、思い浮かべてしまいます。 2021/01/12

みっぴー

61
〈細雪下〉終わってしまった…。雪子嬢のお見合い、妙子の病気と、ぎゅうぎゅう詰めの下巻でした。雪子のお見合いは、本人以外は常にハラハラ緊張しっぱなしというのが、読んでいて面白かったです。妙子はそうきましたか…!四人姉妹の中で、長女の鶴子だけやたら出番が少ないのが少し残念でしたが、旧家のお嬢さん達の物語、凄く凄く面白かったです。特にいいなぁ~と感じたのは、関西弁での会話。とても雰囲気があり、気品を感じました。日本の伝統とか風習とか、絶対なくしちゃいかんなと思いました。2016/11/08

しゅてふぁん

52
どこで物語が終わるのだろうと思いながら読み進めた最終巻。雪子、妙子の運命が定まったところで終わるのね、納得。谷崎氏は東京生まれ、関西に移り住んだとはいえ関西弁は話さないだろうに、こんなにも流暢に関西弁を操ることができるなんてすごいなぁ。さすが文豪、大谷崎!執筆時期は戦時中、雑誌連載の掲載が中止になり、空襲のたびに『細雪』の原稿を抱えて逃げた谷崎氏。そこまでして伝えたかったものを、私は少しでも受け取ることができたのかな。良い作品だった。2018/12/09

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