角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 能の読みかた

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角川文庫 角川ソフィア文庫
能の読みかた

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044000851
  • NDC分類 773
  • Cコード C0195

出版社内容情報

中世の感受性と想像力に立ち会える。ドラマティックな能解説。

1演目が3ページほどで簡潔にまとまっている。平易な言葉で、様々な観点から説明されていて、普通の「入門書」とはまったく異なる。自由に感性で観る楽しさを教えてくれ、かつ、古典文学や民俗学に精通した著者ならではの視点が鋭く、その深い洞察が興味深い。能を見ることになったら、ぱっと3ページ読んでから出かけてください。

能舞台の意味 
あ行   
葵上 (あおいのうえ)  阿漕 (あこぎ)
安達原 (あだちがはら)  敦盛 (あつもり) 海士 (あま) 一角仙人 (いっかくせんにん)     
井筒 (いづつ) 鵜飼 (うかい) 歌占 (うたうら) 
江口 (えぐち) 絵馬(えま) 老松 (おいまつ)
翁 おきな 小塩 おじお
か行
杜若 (かきつばた) 花月 (かげつ )
春日龍神 (かすがりゅうじん) 葛城 (かつらぎ) 鉄輪 (かなわ) 邯鄲 (かんたん) 菊慈童 (きくじどう )
清経 「恋の音取」(きよつね「こいのねとり」)  熊坂 (くまさか) 車僧(くるまぞう )源氏供養 (げんじくよう)
玄象(げんじょう) 恋重荷 (こいのおもに) 項羽 (こうう) 小鍛冶 (こかじ) 胡蝶 (こちょう )
さ行
西行桜 (さいぎょうざくら) 志賀 (しが)
七騎落 (しちきおち) 石橋( しゃっきょう)
舎利 (しゃり 俊寛 (しゅんかん) 猩々乱 (しょうじょうみだれ 正尊 (しょうぞん)
隅田川 (すみだがわ) 善 界 (ぜがい) 千手 (せんじゅ) 草子洗小町 (そうしあらいこまち)
た行(
大瓶猩々 (たいへいしょうじょう ) 高砂 たかさご) 忠度 (ただのり ) 龍田 (たつた ) 玉井 (たまのい)
田村 (たむら) 鶴亀 (つるかめ) 天鼓 (てんこ) 
道成寺 (どうじょうじ 唐船(とうせん 東北 (とうぼく 巴 (ともえ
な行
錦木 (にしきぎ) 鵺 (ぬえ) 
野宮 (ののみや) 野守 (のもり)
は行
羽衣 (はごろも) 半蔀 ( はじとみ) 
橋弁慶 (はしべんけい) 鉢木 (はちのき) 花筐 (はながたみ)班女 (はんじょ) 藤 (ふじ) 富士太鼓 (ふじだいこ)
藤戸 (ふじと) 船弁慶 (ふなべんけい) 放下僧( ほうかぞう)
ま行
巻絹 (まきぎぬ) 松風 (まつかぜ) 三井寺 (みいでら)  通盛 (みちもり 三輪 (みわ) 望月 (もちづき)
求塚 (もとめづか) 紅葉狩 (もみじがり)
や行
夕顔(ゆうがお) 遊行柳 (ゆぎょうやなぎ)  熊野( ゆや) 養老(ようろう)
吉野天人 (よしのてんにん ) 頼政 (よりまさ)  弱法師 (よろぼし)
ら行
籠太鼓 

書後に

中世の感受性と想像力に立ち会える   丸谷才一

内容説明

能の舞台は「この世」ではない。謡曲の形で書き留められた情報は、いわば骨格にすぎない。それをどう肉付けして見せるかは、役者の「解釈」次第。その自由闊達さが能という芸能の生命である―。古典や民俗学に通じた著者ならではの「読みかた」は、中世の感受性を無理なく現代によみがえらせ、能初心者でも十分楽しめる。85もの能の演目が、生き生きと洒脱な文章で描きだされ、典雅な能の世界へいつのまにか引き込まれる。

目次

葵上
阿漕
安達原
敦盛
海士
一角仙人
井筒
鵜飼
歌占
江口〔ほか〕

著者等紹介

林望[ハヤシノゾム]
1949年東京都生まれ。作家・国文学者。慶應義塾大学大学院博士課程修了。ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。『イギリスはおいしい』で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。観世流能楽の実技を学び、観世清和師と共に新作能『聖パウロの回心』創作。『謹訳源氏物語』全十巻で毎日出版文化賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fseigojp

25
漫画でみる能100番をもっているが リンボウ先生の解説とあれば読まねばね2017/06/10

すしな

12
042-20.能については眠れないときにYoutubeでみるとよく寝付けるなぁぐらいの関わり方だったのですが、作者による演目の解説をもとに、日本の世界観が集約されている芸能だというの伝えてくれる内容でした。例えば、自分と他者を対立関係としではなくインテグレートして昇華させるような流れは和の精神につながる部分ではないでしょうか。お面についても、そのキャラクターの外面をわかりやすくしているだけでなく、その裏側に隠された内面を表現するのに、人間の表情よりも実は効果的な方法なのだなぁと感じました。2020/05/28

CCC

9
能の各劇における注目すべき点を教えてくれるガイド本、みたいな感じだろうか。著者の説明を聞くと、たしかに面白そうに思えた。だからちょっと能の動画をYoutubeで見たりもしたけれど、結局なに言ってるかほぼわからないのがつらいんだよなあ……。でもなにを楽しめばいいかわからない状態から、台本あればイケそうくらいの気持ちにはしてくれたので、いい本だと思います。2021/01/23

お萩

9
能のあらすじをお勉強したので一歩先を、と手に取った。筆者の民俗学や古典への造形の深さもさることながら、文章が美しい。元々お能のあらすじを読み始めたのは小説なんかの元ネタを知る為だったのだけど...これは本物を観たくなる...観なきゃ駄目だ...2016/04/14

Hiroshi

5
「林望が能を読む」を加筆修正したもの。現行曲は二百数十あると言われるが、そのうち85曲を手引きする。丸谷才一が「私は民俗学をこんなに自信に満ちて使った能の本を読んだことがない。…中世の感受性と想像力が動き出す場に立ち会うことができる。」と絶賛している。能の舞台は、本舞台と橋掛かりからなる。舞台全体が橋であり、水の上に浮かんでいる。この世ではないのだ。地謡や囃子方の謡や囃子に乗ってシテ(主役)、ワキ(相手役)、ツレ(シテの助演役)らが演じる。謡曲は決まっているが、演技の解釈について自由裁量が認められている。2020/10/08

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