出版社内容情報
蔵米取の旗本・御家人1万数千人を相手に、俸禄米を対象とする高利貸金融をわずか百人ほどで独占した札差。金を貸した恩を利用し、返済不能にして証文を書き替えさせ、最後の月はひと月分二重取りまでして莫大な利益を得ていた。しかし、幕府の基盤を揺るがすこのシステムは永くは続かなかった。高利貸の成立と繁栄、武士の困窮と借金棒引きの歴史を丁寧に解説。粋や通の文化を生んだ札差から、知られざる江戸の姿を描き出す。
【目 次】
ニッポン高利貸資本論
現代の高利貸
江戸の高利貸
札差の登場
蔵米取と札差
蔵宿師VS対談方
十八大通
幕府の札差援助
御蔵前馬鹿物語
堕落する旗本・御家人
棄捐令
借金帳消しの画策
棄捐令発布
文化・文政の繁栄と天保改革
札差株の下落
化政期の札差文化
天保の札差改革
維新、そして滅亡
蔵米取の消滅と札差業
江戸札差一覧
あとがき
『江戸の高利貸』を語る
内容説明
蔵米取の旗本・御家人1万数千人を相手に、俸禄米を対象とする高利貸金融をわずか百人ほどで独占した札差。金を貸した恩を利用し、返済不能にして証文を書き替えさせ、最後の月はひと月分二重取りまでして莫大な利益を得ていた。しかし、幕府の基盤を揺るがすこのシステムは永くは続かなかった。高利貸の成立と繁栄、武士の困窮と借金棒引きの歴史を丁寧に解説。粋や通の文化を生んだ札差から、知られざる江戸の姿を描き出す。
目次
ニッポン高利貸資本論
札差の登場
十八大通
棄捐令
文化・文政の繁栄と天保改革
維新、そして滅亡
著者等紹介
北原進[キタハラススム]
1934年東京生まれ。立正大学教授、江戸東京博物館都市歴史研究室長などを経て、立正大学名誉教授。品川区立品川歴史館館長。専門は近世民衆史、古文書学。地方史研究協議会委員、東京都下の文化財保護委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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