角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 釈迢空全歌集

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角川文庫 角川ソフィア文庫
釈迢空全歌集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 688p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044000387
  • NDC分類 911.168
  • Cコード C0192

出版社内容情報

古代の詩歌のひびきを蘇らせた、奇蹟の歌人。全歌集を収める初の文庫版!折口信夫(釈迢空)は近代日本にまるで奇蹟のように、古代の心、古代の詩歌のひびきを、鮮烈に蘇らせた歌人であった――。
短歌滅亡論を唱えるも、その真意は再生への願いであり、日本語の多彩な表記を駆使しながらつねに短歌の未来と格闘し続けた。
折口が残した6冊の歌集に私家版・自筆選集、短歌拾遺、
さらに関東大震災に直面し、短歌形式に収めることのできない苛烈な体験を詠んだ詩作品含めた、初の文庫全歌集。
「葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり」
生涯「旅びと」であった折口の姿が立ち現れてくる。



海やまのあひだ
春のことぶれ
水の上
遠やまひこ
天地に宣る
倭をぐな
私家版・自筆選集
短歌拾遺
詩拾遺

解題
解説 岡野弘彦
略年譜
作品初句索引

折口 信夫[オリクチ シノブ]
1887?1953。国文学者、民俗学者、歌人、詩人。大阪生れ。釈迢空は歌人としての名。天王寺中学卒業後、国学院大学に進み、国学者三矢重松から深い恩顧を受ける。1919年国学院大学講師となり、のち教授として終生国学院の教職にあった。、正岡子規の「根岸短歌会」、後「アララギ」に「釈迢空」の名で参加し、作歌や選歌をしたが、やがて自己の作風と乖離し、アララギを退会。1924年(大正13年)北原白秋と同門の古泉千樫らと共に反アララギ派を結成して『日光』を創刊した。

岡野 弘彦[オカノ ヒロヒコ]
歌人。1924(大正13)年、三重県生まれ。國學院大學卒業。在学時から折口信夫(釈迢空)に学び、没年まで師事する。 処女歌集「冬の家族」で現代歌人協会賞を受賞。主な歌集に『滄浪歌』(迢空賞受賞)、『海のまほろば』(芸術選奨文部大臣賞)、『天の鶴群』(読売文学賞)、『折口信夫伝』(和辻哲郎賞受賞)など。1995年?2007年に宮年宮内庁御用掛をつとめる。1988年、紫綬褒章受章。日本芸術院会員、文化功労者、國學院大學名誉教授。

内容説明

折口信夫(釈迢空)は近代日本に奇蹟のように、古代の心、古代の詩歌のひびきを、鮮烈に蘇らせた歌人であった。短歌滅亡論を唱えるも、心は再生を願い、日本語の多彩な表現を駆使しながら、短歌の未来と格闘し続けた。『海やまのあひだ』から『倭をぐな』までの全歌集に私家版・自筆歌集、拾遺、さらに関東大震災の苛烈な体験を詠んだ詩作品をも収める決定版。

目次

海やまのあひだ
春のことぶれ
水の上
遠やまひこ
天地に宣る
倭をぐな
私家版・自筆歌集
短歌拾遺
詩拾遺

著者等紹介

折口信夫[オリクチシノブ]
1887(明治20)年~1953(昭和28)年。国文学者、民俗学者、歌人、詩人。大阪府生まれ。「釈迢空」は歌人としての名。天王寺中学卒業後、國學院大學に進み、国学者三矢重松から深い恩顧を受ける。1919年に國學院大學講師をつとめた後、教授に。また1923年に慶應義塾大学講師となり、終生教授をつとめた。正岡子規没後、門人らによる「アララギ」に参加。退会後、1924年に北原白秋と同門の古泉千樫らと反アララギ派を結成。「日光」創刊に参加し、1927年の終刊以後は結社に関わらず、日本の詩である短歌の再生に努めた

岡野弘彦[オカノヒロヒコ]
1924(大正13)年、三重県生まれ。歌人。國學院大學在学時から折口信夫に学び、没年まで師事する。処女歌集「冬の家族」で現代歌人協会賞を受賞。主な歌集に『滄浪歌』(迢空賞受賞)、『海のまほろば』(芸術選奨文部大臣賞)、『天の鶴群』(読売文学賞)、『折口信夫伝』(和辻哲郎賞受賞)など。1995年~2007年、宮年宮内庁御用掛。1988年、紫綬褒章受章。日本芸術院会員、文化功労者、國學院大學名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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HANA

51
折口信夫の短歌を全て収録した一冊。作者が作者だけあって、言葉遣いからどことなく万葉の香りが感じられる。大和や信濃、難波を読んだ作品が目立つせいか。それでも読んでいると著者の論文とリンクするような箇所をいくつも見つけられたり、関東大震災や太平洋戦争といった一時代を画した出来事も詠み込まれていたりする。特に後者の影響は非常に大きいなあ。それでも個人的には京大和や信濃の情景を謡った歌、沖縄の井戸を詠んだ歌等に忘れがたいものが多かった。万葉の言葉と旅愁が、実に上手くかみ合っている気がしたためかなと思う。2016/12/29

松本直哉

28
「百束(モモツカ)の千束の文のうらみわび君がくしげに蛇となり居らむ」恋人に送っても返信のない百千の恋文が櫛箱の中で蛇に変身しているであろうという、すさまじいまでの恋歌。若い頃の習作「短歌拾遺」として、正式の歌集には収められていないのは、これでも満足がいかなかったのだろう。処女歌集にはすでにこの流麗な響きは影を潜め、句読点や分かち書きを多用したごつごつした調子になる。歌人が口述筆記を好んだのはよく知られているが、これらの句読点は朗誦のおりの休止や言い淀みをできる限り表記に明確化しようとする試みであったか。2024/06/19

roughfractus02

10
著者の詩人名にははるか遠い(迢)古代の時(空)を解き明かす(釈)姿勢を感じ取れる。本書は「うみやまのあひだ」から「倭をぐな」までの歌集と未収録の短歌や詩の拾遺を収める。『万葉集』を国家の起源に据えるプロパガンダの中で民俗学者の著者は大陸等との交流の跡を読み取り、「葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり」と詠う。句読点や空白を語と自身の情調の効果として用いた著者は、詠う際に歌を自己と世界が共に現れ、はるか遠くを仄めかすものとした。「山道を行きし人」は遠く遡って観た古えの異邦の人に思える。2025/03/16

内藤銀ねず

9
【たゝかひを 人は思へり。空荒れて 雪しと/\とふり出でにけり】これを見て、まずは短歌だと思っていただければよい。ではこの短歌が二・二六事件に際して詠まれたと知った時、あなたは何を感じてくれるだろう? 時代の(または歴史の)、貴重な証言としてルポルタージュのように長い文章でなく、この三十一文字だけで伝わってくる空気。それが短歌の持つ力だと思う。将来、東日本大震災に際して詠まれた歌もきっと、こんな風に空気を伝えるんじゃないかな。同時代には無力な短歌、それでも詠むのが歌人の仕事だと改めて思いました。2018/01/17

belle

4
初めて出会った歌は「葛の花 踏みしだかれて 色あたらし。この山道を行きし人あり」だった。国文学者、民俗学者としての折口信夫の著書もいろいろ読んだ。でもやはり歌もよいなあ。おおらかな詠みぶりだが、短歌表現とは格闘し続けたようだ。全歌集とあるが詩作品も含まれている。2016/08/01

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