出版社内容情報
『源氏物語』にも影響を与えた日本文学史上最古の長編物語。原文、註釈、現代語訳、各巻の梗概、系図などの資料を掲載。第5冊目となる本書には「国譲 上」「国譲 中」「国譲 下」を収載。
内容説明
朱雀帝の譲位を控えるなか、太政大臣、左大臣、右大臣、大納言に藤原氏の勢力が昇進し権力が優勢に。一方で、梨壺、藤壺が出産、嵯峨の院の小宮も懐妊とあって、次の春宮は誰になるのかと世の中は騒然とする。新帝は誰を春宮に指名するのか。王朝貴族の暮らしと皇位継承の姿を綴り、紫式部にも影響を与えた日本最古の長編物語。第五冊となる本書には「国譲」上中下を収録した。原文、注釈、現代語訳、校訂を収める決定版。
目次
国譲・上(藤壺の退出を機に、正頼の男君や婿君たちは自邸に移り住む。;藤壺、東南の町への退出を望むが許されない。;季明、病気が重くなり、実忠と正頼を呼び寄せる。 ほか)
国譲・中(正頼・兼雅の任大臣の大饗が、相次いで催される。;実正、実忠に小野から都に戻るように勧める。;実正、志賀の実忠の北の方に都に戻るように勧める。 ほか)
国譲・下(后の宮、忠雅たちに梨壺腹の御子の立坊を謀る。;数日後、后の宮、春宮に梨壺腹の御子の立坊を迫る。;后の宮、兼雅に梨壺腹の御子の立坊をけしかける。 ほか)
著者等紹介
室城秀之[ムロキヒデユキ]
1954年生まれ。白百合女子大学教授。東京大学卒。同大学院博士課程単位取得。博士(文学)。専門は物語文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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