出版社内容情報
異国の不思議な体験や琴の伝授にかかわる奇瑞などの浪漫的要素と、源氏・藤原氏両家の皇位継承をめぐる対立を絡めながら語られる長編物語。第一巻には、「俊蔭」「藤原の君」「忠こそ」「春日詣」をおさめる。
内容説明
平安時代中期に成立し、『源氏物語』にも影響を与えたといわれる日本文学史上最古の長編物語。琴の伝授にかかわる奇端や異国の不思議な体験などの浪漫的要素に、源氏・藤原氏両家の皇位継承をめぐる対立を絡めながら物語は進む。第一冊には、「俊蔭」「藤原の君」「忠こそ」「春日詣」をおさめた。もともと独立した物語が結びつき、ひとつの長編物語としての歩みを始める。原文・現代語訳・注釈・校訂・各巻の梗概・系図を付した完全版。
著者等紹介
室城秀之[ムロキヒデユキ]
1954年生まれ。白百合女子大学教授。東京大学卒。同大学院博士課程単位取得。博士(文学)。専門は物語文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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