内容説明
幼い頃、記憶を失った中学生・梓は、出生に疑いを抱く。自分の父は、妻を殺した男・信彦なのか?一方、香港での潜伏生活に疲弊した信彦は、けして帰るまいと思っていた祖国アルゼンチンへ向かう。二度と出会うはずのない父と娘。運命の絆は、二人を再会へと導くのか?家族と殺人の忌まわしい記憶、ふり捨てても湧き起こる激しい郷愁。失われた記憶に沈む、驚愕の真相。横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞受賞、愛と官能のサスペンスミステリー。
著者等紹介
大石直紀[オオイシナオキ]
1958年静岡県生まれ。関西大学文学部卒。『パレスチナから来た少女』で第2回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞。『テロリストが夢見た桜』で第3回小学館文庫小説賞受賞。『夢のすべて』で、第26回横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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