内容説明
「カラダの、つきあい」―略して「K2」。29歳のあたしは、本当に好きな人とめぐり合えずに、肉体関係のみの付き合いを繰り返していた。「K2」も46人を数えたとき、同窓会で津田くんに再会した。中学の放送部で一緒だった津田くんとの淡い想い出が甦る。だが、津田くんとの心の交流が始まった矢先、昔の「K2」男たちが現れた…。恋のうまくいかない女性が不幸せを脱け出すには?究極の恋愛小説。
著者等紹介
桜井亜美[サクライアミ]
東京都生まれ。1996年『イノセントワールド』(幻冬舎)で衝撃デビュー。現代女性を鋭く描いた恋愛小説などで支持を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
明
4
地に足のついたスピリチュアル物語だった。他の男の子たちと、津田くんとの線引き。もっとそこを読みたかったのに2014/11/21
yamakujira
2
中学生時代の初恋を秘めたまま恋愛感情をこじらせて、ビッチを気取って刹那的な関係を繰り返しながらも、ソナチネは津田君を想い続ける。女性作家の露悪的な性描写に辟易しつつヤンデレな恋物語かと思ったら、途中からホラーというかオカルトっぽい話に変化して、さらに犯人を探しはじめる展開がおもしろかった。でも、彼女が性病に罹患しなかったのも薬漬けにされなかったのも運がよかっただけだから、こんな異性関係が都会的だとかかっこいいとか思ってほしくないね。ソナチネって、主人公の名前になにか意味があるのだろうか。 (★★★☆☆)2019/08/28
♡手乗りタイガー♡
2
申し訳ない…微妙wwあらすじからしてもっとこう開き直った割り切った主人公かと思いよった。K2が46人おったところで。たしかにそれが多いのか少ないのかはわからんけど全然割り切れてないやんって思った。過去は関係ないとか言ゆう割には矛盾してないか?じゃあ通り過ぎたらいいのに、「あたしの上を通り過ぎて行った過去の男ってすごい自分を卑下しちゅう感じが嫌やった!K2ばっか作るんなら自分が通り過ぎる女であってほしい!あたし可哀想やろ?オーラがビシビシ!続き↓ 2011/02/18
みち
2
K2との関係や、途中から変わってく主人公の意識、単語の端々が亜美の作品やなぁーという印象。最後まさかの展開で、犯人探しに繋がってく作品とは思わなかったので、あっという間に読めた。2011/05/08
非常勤生徒
2
始まり方からみて悲しい物語かと思ったら思ったより綺麗な結末。いつもと違う。きっと亜美は今、幸せな世界に生きてるんじゃないかな。2011/02/11