内容説明
六尺豊かな偉丈夫で、性は奔放にして豪胆、若き剣の使い手・慎十郎。しかし真っ正直で型破り、束縛されることが大嫌いな、世間の間尺では計れぬ男。そのため父に勘当され、播州龍野藩を飛び出し江戸で道場破りを繰り返していた。だがひょんなことから、丹波一徹とその孫娘・咲の道場に弟子入りすることに。一方、江戸では旗本に煽動された暴徒「黒天狗」による打ち毀しが続いていて―。痛快書き下ろし時代小説、シリーズ第1弾。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年、新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、大手企業勤務を経て執筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nyaboko
4
破天荒な脳筋浪人が江戸に来るなりムチャクチャやって、事件を巻き起こしてるんだか、巻き込まれてるんだかで最後は悪党を倒す話。ここまで脳筋な主人公は時代小説では珍しいのでは?www 最初は奔放な展開についていけなかったが、最後には方向も定まって読み終えてみれば面白かったといった感想。主人公が不可思議な行動観念で動いているので(本当に脳筋)、先の展開が読めないという意味でも面白い。読み手を選ぶ小説。2012/07/25
ひかつば@呑ん読会堪能中
2
播州から路銀も切らして江戸に辿り着いた主人公が20歳と若く無知なせいか、強かったり弱かったり展開の速さにあっという間に読み終えてしまった。それなりに面白かったのだが、こちらの体調が今ひとつのせいか、あっさり終わってしまったなぁ、という感じ。今後どうなるのかまったくわからないが、とりあえず次を読んでみる。2012/08/05
雅
1
成長物語になるのかな⁉気持ちのいい終わり方2018/02/02
goodchoice
1
坂岡さんらしいまっすぐだが馬鹿正直な若者侍が書かれていて、読んでいて気持ちが良い。師匠といい、その娘といい、人物描写も巧みで楽しい。2巻目も是非読みたい。2016/02/12
Masayoshi Arakawa
1
20141207108 坂岡さんの新シリーズ(小生にとっての)始まり、始まり。 播州龍野からひとり日本一の剣術家になろうと父からの勘当を機にお江戸へやってきた若者の物語のようです。2014/12/06