角川文庫<br> 死墓島の殺人

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角川文庫
死墓島の殺人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 438p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043943623
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

岩手県沖の小島、偲母島の断崖で、島長の海洞貞次の他殺死体が発見された。捜査をすすめる藤田警部補は、この島が地元の人々から「死墓島」という不吉な名前で呼ばれていることを知る。由来は、島に残されたおびただしい数の墓石だった。なぜこんなに多くの墓石が残されているのか。閉鎖的な島民達を相手に捜査を開始した藤田は、次第に死墓島の裏の歴史を知ることとなる―。横溝正史の正統な後継者が描く、傑作長編推理。

著者等紹介

大村友貴美[オオムラユキミ]
1965年岩手県生まれ。中央大学文学部卒業。2007年、『首挽村の殺人』で第27回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

59
因習に包まれた孤島、対立する旧家、見え隠れする島に伝わるわらべ歌。横溝世界を思わせる魅力的なギミックなんだけど、どうもそれが事件と結びついていないように思える。材料は上等なのにそれを生かし切れていない料理を食べたような。文章とかは鬱々としているのだが、そのベクトルが探偵役の心理描写とか警察内部の問題とかそっちに向かっちゃってるし。そう考えると『獄門島』は社会の転換期と島の因習、そして人間関係が全て絡み合い一本の筋となった傑作という事が再確認できるなあ。土俗と事件の組み合わせは面白いけど生かすのは難しそう。2020/06/09

coco夏ko10角

21
シリーズ第2弾。藤田警部補、なんかキャラ弱いんだよなぁ…。小島で連続殺人が、とか知ってること全部を証言してくれない住民たちとかいいはずなんだけどワクワクしきれない感じ。あとこういうタイプの犯人のせい、って前作と同じなのも。2019/08/07

ホームズ

12
前作とはマシというくらいであまり面白くない・・・・。途中まではそこそこ面白ろかった様な気がしていたんですが・・・。舞台や雰囲気はそれなりに良かったんですけどね。最終的な解決があまりに微妙すぎて・・・。藤田警部補のキャラクターもいまいち定まっていないような気がしてしまってもう少しシッカリとした設定をしてもらった方が楽しめるかな。全体的に中途半端という感じ。2012/03/08

コウ

3
シリーズ化して引っ張ってきたのが藤田警部補…いちばん魅力も感じられない、口調があやふやで決め台詞も決まらないキャラクタを持ってくるとは。そう感じてしまうのは私だけ?舞台設定(島の略図有)や社会的な切り口があるのはすごく良いのに、相変わらず人物描写に欠ける。背景描写と差がありすぎ。事件も結構面白いのに盛り上がりに欠けてしまう。最終章は蛇足。前作からの改善は見られず、残すシリーズはあとひとつのよう。手元に無いのでどこかで探して読むか、このまま読まないか…。2019/04/17

はしむん

3
島の歴史や産業のディテールが細かい。すごく面白いと聞いて読んだ本。2018/12/15

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