内容説明
岬にたたずむ黒い塔。まるでお化け屋敷のようなその塔は、鎖と南京錠で封印されているはずだった。だけど、ある日、塔に行ってみると、そこには、僕が生まれる前に亡くなったおじいちゃんが住んでいた!しかもその塔には、もっと驚く秘密もあって…!?幽霊のくせに(だからこそ?)ヘンテコなおじいちゃんとの出会いが、僕の決まりきった生活を変えていく―。運命を変えられた僕のびっくりするような毎日がはじまった。
著者等紹介
香月日輪[コウズキヒノワ]
和歌山県生まれ。『ワルガキ、幽霊にびびる!』で日本児童文学者協会新人賞を受賞し、作家としてデビュー。『妖怪アパートの幽雅な日常1』(講談社)で産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞し、大ヒットシリーズとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
252
家族の中で疎外感を持った小学6年生の龍神(たつみ)。不思議な塔の建物で、亡くなった祖父に出会う。芸術家だった祖父に、画家になることを勧められる。生き方について、親友と考え行動する。子供の自立が主題。昔の元服という大人になる儀式、小学生で囲碁のプロが生まれ、頭が大人になる年頃だから妥当かも。チャレンジキッズ5年生2000年1月から12月に連載「ぼくの幽霊屋敷日記」を加筆修正。あとがきによると、次は高校生。中学生は書きづらかったとのこと。絵:中川貴雄。発見角川。2013/11/02
再び読書
205
この本も大当たり、香月氏の物語には大事なメッセージが載せられているように感じる。「善は良い、悪は悪い、なんと単純で浅はかな考えか!!」、事実それを実証する出来事が起こる。障害者に優しい事をしようと企画している子供たちが、それに異を唱えた龍神を無視する行動に出る。多勢の勘違いによる行動による差別やいじめ、少数の人間に対する敵対行動 に残念ながら、この世の中は満ち溢れている。そこに一石を投じた感もあります。必要な孤独、必要な怖さもある事も学ばされる。親として子供を信じる事の大切さも再認識させられた。2013/03/02
エンブレムT
174
親子で楽しめる作品。先に読んだ長男(10歳)が「感動系のような面白系のような・・・妖怪アパートっぽい感じだったよ~」と、渡してくれました。あっ。作者一緒なのか!成程wwwヒトコトで言っちゃうと少年の成長物語。『自分』を自分のなかに見つけていく過程がすごくリアルで、世界が広がっていく様が読んでて気持ち良かったです!ファンタジーあり、友情あり、親子愛あり、なんでもありありで盛りだくさんなのは香月作品のカラーなのかな?元気がでてきます。個人的には、渋い低音で話す犬(?)のギルバルスが、なんだか妙に好きです♪2010/10/16
i-miya
149
2011.10.29 (カバー) 岬にたたずむ黒い塔。そこに住んでいたのは?そして、そこには、もっーと驚くべきことが、秘密が、幽霊??へんてこ??変わる僕の決まりきった生活。びっくり毎日の始まり。(香月日輪) 『ワルガキ、幽霊にびびる!』日本児童文学者協会新人賞、でデビュー。大ヒットシリーズ『妖怪アパートの幽雅な日常①』産経児童出版文化賞フジテレビ賞。2011/10/29
かずよ
135
これって児童書?ですよね。でも親世代が是非読む本だと・・・とかく親って子供を自分の所有物と勘違いしがちだし、子供に自我が芽生えて思う通りいかないと戸惑うし、自分の許容範囲を超えると理解できなくなる、せめて子供の人権を尊重できる親でありたいと痛感させられる本でした。 2011/05/29
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