内容説明
児童館で働く万里が拾った1枚の不気味な絵。数時間後、その絵を描いた児童が電車にはねられ死亡する事故が発生する。その絵には、児童の「死」が描かれていたのだった!この事態に慄然とした万里は児童画の研究を始めるが、息子の描く絵に、ある形を見つける。その形を描いた児童の周囲では、次々と死が訪れていた。それは「死」を表すパターンなのか?息子を救うべく奔走する万里だったが―。異色のサスペンスホラー。
著者等紹介
安東能明[アンドウヨシアキ]
1956年、静岡県生まれ。明治大学政経学部卒。94年『死が舞い降りた』で日本推理サスペンス大賞優秀作を受賞、2000年『鬼子母神』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タイ子
63
ホラーと言うよりサスペンス色の方が強いかな。児童館で働く万理が子供の書いた絵に何やら不穏なものを感じたと思ったらそれを描いた子供らが次々に事故で死亡。児童画の研究をする女性とともに絵に隠された秘密を調べ始める。片や、万理の周りで起こるストーカー事件が彼女の身にも危険が及ぶ。ただ、万理は人が良すぎてイラつくところも。それがラストで気持ちよく終われない結果なんだけど…。警察小説の安東さんなのでストーカー事件の件は勢いがあって面白くしようとする意図は伝わる。ちなみに7月に再刊される「死紋調査」は本作の改題です。2019/06/24
yutori君
8
あらすじに期待して購入した本。はっきり言って駄作。モチーフを活かさないばかりか人物設定も薄っぺらで内容も支離滅裂。なぜこれが出版された・・・?確かにホラーだ。★☆☆☆☆(1)2012/06/27
はる
5
万里は、小学生の息子と実母の営む定食屋2,3階で暮らしていた。児童館でのボランティアの帰り、1枚の絵を拾う。不吉な絵だ。その直後、電車での飛び込み事故を見る。死んだのは、絵を描いた子供だった。児童館の新任絵画教師ボランティアの広瀬から、子供が描く絵には「予知絵」というものがあることを知る。万里の息子の描いた絵にも予知絵でいうデスサインが描かれていることを教えられ、万里は広瀬と広瀬の友人と一緒に、デスパターンを突き止めようとする。 万里の、軽率な言動に途中から呆れてしまう。→続く2018/03/02
せいなかいじゅう
5
こんな酷い本もあるんですね。何から何まで中途半端。登場人物誰1人共感もできやさない。主題である予知絵についても、中途半端。作者の自己完結。しょーもない。何でこの人作家になれたの!?苦情を送りつけてやりたいぐらい酷い。2013/06/21
MarsAttacks!
5
怖くも無ければ、不気味でもない、正直つまんない。どうせなら333ページ目で終われば良いのに。2009/08/02