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角川文庫
東京文芸散歩

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  • サイズ 文庫判/ページ数 270p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043936014
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0195

内容説明

浅草寺は『放浪記』を手に仲見世と文士たちの通った名店を。本郷通りは、『三四郎』と一緒に東大生御用達の老舗と下宿屋を。『武蔵野夫人』は湧水の流れとともに…。文士と出会う、あの道、この街。文学を味わうように、その土地のドラマを足で感じる。24のコースを、漱石、一葉、太宰から乱歩、向田邦子など、街をいつくしむ散歩の名文とともに収録。名所、名店も押さえた便利なイラストマップつき。東京散歩の決定版。

目次

第1章 一葉、鴎外、晶子が歩いた町へ(竜泉・千束 一葉の不滅の名作を生んだ下町へ―樋口一葉『たけくらべ』;本郷通り 近代日本の誇りをめざした「地図」と散歩―森鴎外『青年』『雁』;菊坂 伝説のホテルと一葉の路地の青春―近藤富枝『本郷菊富士ホテル』、宇野千代『生きて行く私』 ほか)
第2章 下町 江戸とモダンの散歩道、そして路地、横丁(浅草寺 「心うきうき」雑踏の優しい町へ―林芙美子『放浪記』;浅草六区 ようこそ「十二階」の魔窟へ―谷崎潤一郎『秘密』;向島・寺島 江戸以来の艶なる隠れ里「墨堤」の今昔―幸田文『おとうと』 ほか)
第3章 山の手・武蔵野 幻の郊外、面影の風景を訪ねて(渋谷 「散歩文芸ここに生まれる」もと水車村―国木田独歩『欺かざるの記』『武蔵野』;麻布 街路樹が輝いた雨上がりの散歩―梶井基次郎『橡の花』;神楽坂 坂と石畳の路地、色香のしみる山の手―永井荷風『夏すがた』 ほか)

著者等紹介

坂崎重盛[サカザキシゲモリ]
1942年生まれ。日本路地・横丁学会会長。千葉大学造園学科卒業後、役人造園家を経て編集者に。町歩きと古書店めぐりを愛する。明治石版画をはじめ、ひょうたん、ステッキなどのコレクター。町歩きの達人として、また趣味人として、新聞・雑誌をはじめ、多くの媒体に寄稿している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

緋莢

7
樋口一葉の名作『たけくらべ』を生んだ町、竜泉・千束。あの名探偵が初登場した 団子坂、太宰治、亀井勝一郎、北原白秋など多くの文士が暮らし、「文士村」と呼ばれた阿佐ヶ谷、後に女性と共に身を投げる玉川上水を書いた太宰治の『乞食学生』夏目漱石から向田邦子まで、数々の名作の舞台となった街を散歩しながら、作品の背景や街の様子を書いたエッセイ集。名所・名店を網羅したイラストマップつき。2013/08/07

Noelle

2
明日にでも、この本片手にお散歩に出かけたくなる。と同時に、文人たちのさりげないお散歩ばなしの書かれた名作も味わいたくなる。「三四郎」や「青年」を読んだ時、思わず本郷通りや東大周辺の地図をチェックしてしまった私。この本があればらくらくお散歩間違いなし。著者の軽妙なお喋りを聞きながら、一緒にお散歩したいくらいです(^。^)2014/04/09

初瀬川 翠

2
明治〜昭和を生きた文豪たちの作品やエピソードと共に東京の街を紹介した1冊。読むほどに散歩に出掛けたくなります。作品の引用も面白く、また当時の街並みを写真や絵で紹介してあり古き良き時代を偲ぶ縁になります。いまや高速道路の通る日本橋が、かつて水の都であったなんて…と開発前の風景に驚きました。文豪達が通った店々が今なお残っていることの驚きと、失われていってしまったものへの名残惜しさと。さまざまな感情を抱きつつ、文豪・文芸作品に想いを馳せながら街を歩きたい衝動に駆られる1冊でした。2013/06/04

みつひめ

2
これを持って、お散歩に行きたくなります。先日、谷中方面へ行った時、また人形町界隈&日本橋に行った時にこれを持っていれば!と思ったけど後の祭りでした…。2010/08/15

コホン

1
色々な本でちょいちょい見知った内容がほとんど。とはいえ、渋谷の大岡昇平の子供時代の地図は興味深い。ブラタモの渋谷の回も面白かった。もっと昔の渋谷を知りたくなる。2014/04/15

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