内容説明
浅草寺は『放浪記』を手に仲見世と文士たちの通った名店を。本郷通りは、『三四郎』と一緒に東大生御用達の老舗と下宿屋を。『武蔵野夫人』は湧水の流れとともに…。文士と出会う、あの道、この街。文学を味わうように、その土地のドラマを足で感じる。24のコースを、漱石、一葉、太宰から乱歩、向田邦子など、街をいつくしむ散歩の名文とともに収録。名所、名店も押さえた便利なイラストマップつき。東京散歩の決定版。
目次
第1章 一葉、鴎外、晶子が歩いた町へ(竜泉・千束 一葉の不滅の名作を生んだ下町へ―樋口一葉『たけくらべ』;本郷通り 近代日本の誇りをめざした「地図」と散歩―森鴎外『青年』『雁』;菊坂 伝説のホテルと一葉の路地の青春―近藤富枝『本郷菊富士ホテル』、宇野千代『生きて行く私』 ほか)
第2章 下町 江戸とモダンの散歩道、そして路地、横丁(浅草寺 「心うきうき」雑踏の優しい町へ―林芙美子『放浪記』;浅草六区 ようこそ「十二階」の魔窟へ―谷崎潤一郎『秘密』;向島・寺島 江戸以来の艶なる隠れ里「墨堤」の今昔―幸田文『おとうと』 ほか)
第3章 山の手・武蔵野 幻の郊外、面影の風景を訪ねて(渋谷 「散歩文芸ここに生まれる」もと水車村―国木田独歩『欺かざるの記』『武蔵野』;麻布 街路樹が輝いた雨上がりの散歩―梶井基次郎『橡の花』;神楽坂 坂と石畳の路地、色香のしみる山の手―永井荷風『夏すがた』 ほか)
著者等紹介
坂崎重盛[サカザキシゲモリ]
1942年生まれ。日本路地・横丁学会会長。千葉大学造園学科卒業後、役人造園家を経て編集者に。町歩きと古書店めぐりを愛する。明治石版画をはじめ、ひょうたん、ステッキなどのコレクター。町歩きの達人として、また趣味人として、新聞・雑誌をはじめ、多くの媒体に寄稿している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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