内容説明
礼金のよい化け物退治をこなしても、息子・娘のための金策、妻の薬代などにより、四十郎の借金は膨らむ一方。やむなく彼はまた新たな依頼を引き受ける。医院の入院患者が、一夜にして骸骨になったというのだ。さらに北町奉行の遠山金四郎に頼まれ、偽金四郎探しも手伝うことに…。化け物騒動の裏に見え隠れするのは、あやうい人の心の闇。「心に闇、人が化け物―」今日も四十郎は、そう呟くのだった。人気シリーズ、第３弾。
著者等紹介
風野真知雄［カゼノマチオ］
１９５１年、福島県生まれ。立教大学法学部卒。９３年に「黒牛と妖怪」で第１７回歴史文学賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ゆみきーにゃ
86
シリーズ三作目。面白すぎて一気読み。今はあんまり妖の話は聞かないけれど、昔は沢山の妖と共存していたんだろうね。これで終わりなんてもったいない。四十郎の化け物退治もっともっと読みたかったな〜！！2022/04/05
まるる
45
あー面白かった。やっぱり風野さんの時代物は面白い。ゆるーく読めるオカルト風味のミステリーでした。風野作品の魅力はストーリーとは別に作品のそこかしこに散らばるユーモアです。今作では、馴染みの店の名前が「こだぬき」⇒「こねこ」⇒「しっぽ」って(笑) 奥方の蔵書にある「善二郎と悪蔵」「十三人の福山甲右衛門」とか、ちまちました(褒めてます)ネタが好き。そして、最後の最後のあとがきでも笑かしてもらった。この作品の話より次作の宣伝ばっかじゃんｗｗｗ2016/12/08
はにこ
38
これでこのシリーズも終わり。四十郎と遠山の金さんの兼ね合いも良かったし、知恵袋なお静も良い味出していたんだけどなぁ。子供たちは四十郎に甘えすぎで嫌いだったけど。。いつか新たな仕事に就いた四十郎シリーズが始まることを願う。2021/04/18
Richard Thornburg
13
感想：★★★★ シリーズ第3弾！ 家族のやむなき事情で増え続ける借金のために化け物退治を引き受ける四十郎サン。 おまけに遠山金四郎からの頼まれ事も引き受けたりして大忙しです。 話の展開やペースは今までと同じなのですが、序章と第四章の絡め方や、終始要所に登場するお多恵サンの絡め方もよかったです。 全体的に前巻までとは少し趣が異なり、妖の色合いは薄くなっている感じで、四十郎サンの「心に闇、人が化け物」という言葉そのままカナ？ ラストは解決感がハンパなく、すっきりした読了感です。2017/06/17
こおり
10
化け物始末(3) 随分前に読み終わっていて色々と忘れてしまったけれど、面白かった事だけは覚えています。もっと続いても良かったのにな。でもまあ諸般の事情によりこれはこれで良しと言うことで。そしてなんと、子孫という設定で月村弘平に繋がるというビジネス的な展開です。じゃあ次は月村弘平の事件簿ね2017/09/09
