内容説明
さえない人生を送ってきた28歳の勝人は、突然、末期の脳腫瘍と診断され、即入院に。そんな勝人の前に、幼い頃からずっと病院で過ごしてきた、同じく余命わずかの14歳の春海が現れる。2人は、病院の駐車場に偶然停まっていた車を盗んで、海へ向かう。車には、拳銃と大金が積まれていることも知らずに…。生まれて初めて、真っ直ぐに人生と向き合い、“生ききろう”とする勝人と春海―。映画『ヘブンズ・ドア』小説版。
著者等紹介
はらだみずき[ハラダミズキ]
1964年、千葉県生まれ。商社を経て出版社に勤務するかたわら、2006年『サッカーボーイズ 再会のグラウンド』(角川文庫)でデビュー
大森美香[オオモリミカ]
1972年、福岡県生まれ。名古屋テレビ放送東京支社経理総務担当として4年間勤務。その後、フリーのアシスタントディレクターとしてドラマ制作に携わり、98年、深夜ドラマ「美少女H~十七歳の記録」で脚本・監督デビュー。その後、フリーの脚本・演出家となり、「カバチタレ!」「ランチの女王」「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」などを担当。2005年にはドラマ「不機嫌なジーン」の脚本で第23回向田邦子賞を史上最年少で受賞。近年は映画にも活動の場を広げ、『デトロイト・メタル・シティ』『カイジ』の脚本や、『ネコナデ』では監督を手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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チョコザイ
13
予告編で気になるセリフがあって映画観たいなーと思いつつ7年近く積んでた1冊。なのでそのセリフが出て来た時はちょっと感動。読みやすくイメージしやすく一気読み。海が見たいという行動がとんでもない事件に発展してく。道中色々あるんだけど楽しそうだった。 エピローグの死んでからどうなるかは自分で体験するしかない、それは人生最後の楽しみというのが何だか印象的だった。DVDで改めて観たい。2016/09/03
しんちゃん
5
正直に言うと苦手なジャンルだった。本書のような、死んで泣かせますというお涙頂戴ものは生理的に合わない。でも、はらださんだから読んだ。映画をノベライズした作品なので、やたらと展開が早い。いい意味で言えばスピィーディーだが、死に対する恐怖感だとか、人生と向き合う場面とかも、あっという間に通り過ぎてしまった。それは自分のようにお涙頂戴ものを毛嫌いする人にとっては、逆に嫌悪なく読めてしまうという効果があった。しかし、これはいいことなのだろうか?2009/06/06
Nak34
3
面白かった。かなり、話は飛んで増したけどね。さて、次は何を読みますかね。2018/07/22
しゃけぴ
1
死についてとても考えさせられる。誰かの為に、何の為に生まれてきたのかを問う 平均年齢なんて関係なく昔からずっと病院に居たら考える時間、生や死と向き合う時間がとても長く感じるだろうな、と。個人的にスケボーのくだりは笑いました。2018/01/04
ゆう
1
読みやすかった2016/05/26
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