内容説明
大晦日深夜23:45、バラバラの場所で新年を迎える3人の少女が、事件に遭遇する。寝台特急での誘拐事件に巻き込まれる真夕子。高校の寮で殺人フィルムを巡る奇妙な事件に出会う遙。自宅に侵入してきた残忍な殺人鬼と対決する智美。少女たちに残された時間は、新年0:30まで。接点がない3つの物語は45分後に、想像を超える衝撃の結末へ―!「このミス」大賞出身作家が繰り出す、禁忌の都市伝説エンタ。
著者等紹介
上甲宣之[ジョウコウノブユキ]
1974年生まれ。立命館大学文学部卒業。『そのケータイはXXで』(宝島社)が、第1回「このミステリーがすごい!」大賞の隠し玉として刊行され、デビュー。その後、デビュー作や『コスプレ幽霊紅蓮女』(宝島社)など次々と作品が映像化される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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すたこ
24
★★★★★【地獄のババ抜き】を表紙買いしてから、すっかりハマった上甲作品。今回も面白かった!相変わらずハチャメチャな設定で、なんだこれ?っていう展開に目が離せない。ドキドキものの濃すぎる内容は45分間の物語。ページ数も少ないので、サラッと読める。早朝読み始めて、切りのいいところで止めるつもりが気付いたら完読してた(笑)私は大好物だけど、このめちゃくちゃ感は好き嫌いが分かれるだろうなぁ。2014/07/04
しんたろー
23
初読みの作家さん。良い意味にも悪い意味にもエンタメに徹した作品。サスペンスミステリとしてスピード感も人物設定も上手いが、突っ込みどころが多いのとドラマに深みがないのが物足りない。私が200ページ強の物語に多くを求め過ぎなのかもしれないが、書ける作家さんだと感じるだけに惜しいと思った。社会性やメッセージを大上段に構えて欲しくはないが、共感できる心情を加えてくれれば嬉しい。(感想と言うより、何かの賞の選考評みたい) アクションマンガのように軽く読みたい気分の時にはオススメ。2016/08/27
ちばと~る
18
切ない青春ラブミステリを期待して読んだら、綾辻行人先生もビックリ!?なスプラッタw古びた高校の寮が舞台だけど、特に懐かしくもないな〜。んでも話のリズム感はイイね〜!夢中で読ませる怒涛の展開で満足!!他の作品にも期待大っすね。オススメ!!2013/10/09
MarsAttacks!
9
とんでもない三つの話を、一つにまとめるのは流石にこなれており、その過程は楽しかったですが、この本は物語の勢いを楽しむのであって、深く考えたりツッコミをいれるのはヤボと言うことでしょうか?2010/09/12
浦安さん
7
2018年の209冊目は上甲宣之先生の「ジュリエットXエクスプレス」読了。 3人の視点で物語は進んでいきます。 まず1人目は女子高生の坪内真夕子で、寝台特急の中で「助けて下さい」と声を聞く。 2人目は女子高生の佐倉遥は、寮の自分の部屋に謎の侵入者が現れる。 3人目は藤岡智美で、自宅に強盗が押し入り、祖母を金づちで殴打し、自分にも襲いかかってきた。 3つの物語の視点がクロスXするとき、真相がわかる。そのような物語でした。2018/12/07