出版社内容情報
お江戸の片隅、姉弟二人で切り盛りする損料屋「出雲屋」。その蔵に仕舞われっぱなしで退屈三昧、噂大好きのあやかしたちが貸し出された先で拾ってきた騒動とは!? ほろりと切なく、ふんわり暖かい、これぞ畠中印!
内容説明
お江戸の片隅、お紅と清次の姉弟2人が切り盛りする小さな店「出雲屋」。鍋、釜、布団と何でも貸し出す店ですが、よそにはない奇妙な品も混じっているよう。それらは、生まれて百年を経て、つくもがみという妖怪に化した古道具。気位高く、いたずら好きでおせっかい、退屈をもてあました噂超大好きの妖たちが、貸し出された先々で拾ってくる騒動ときたら…!ほろりと切なく、ふんわり暖かい、極上畠中ワールド、ここにあり。
著者等紹介
畠中恵[ハタケナカメグミ]
高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
射手座の天使あきちゃん
192
付喪神様 どうしてそんなに人間臭いんですか!? 人の噂とおしゃべりが何より大好きで、仕事を選り好みして退屈を持て余す、プライドが実力より遥かに高いおせっかいな神様 やだぁー!!(笑) でもどこか憎めない付喪神達の活躍に思わずニヤリ 人間の主人公・お紅と清次の結末にも (^_^)v happy!2011/09/23
はらぺこ
135
表紙の付喪神達の絵が可愛いので、会話風景等はもっと漫画チックにしても良かった気がする。 猿蟹合戦を思い浮かべながら読んでたけど、いつの間にか市原悦子の『家政婦は見た』を思い浮かべて読んでた。2011/08/12
七色一味
114
読破。う~ん。う~ん。いや、う~ん、しか出ない。畠中恵さんの作品読む度に書いてるような気がしますが、どうもキャラが薄っぺらいというかなんというか…違和感なんですよ。付喪神っていう設定が面白いだけに、もう少しキャラ的に何とかならんのかしら、と思うわけでして…。2013/07/20
nins
110
心地よい温かな気持ちになれる畠中ワールド。妖怪ものだとどうしても「しゃばげ」シリーズとの比較されがちですが、これはこれでとても魅力的で面白い。百年大切にされた物にやどる妖しの力をもったつくもがみ達。清次とお紅の2人の店、物を貸し出す「出雲屋」にはそんなつくもがみが次々と。つくもがみ達はいたずら好きで噂好き。暗黙の了解で清次達と直接会話をしない。周りで起こる事件。つくもがみ達の会話から事件を追う清次。どうしても事件にかかわる清次中心の目線で進む為に、お紅の気持ちの変化と、ひっぱった蘇芳の謎の結末があっさり。2012/04/04
ゆのん
107
再読。すっかり内容を忘れていた。やっぱし畠中さんの妖物は面白い。『しゃばけシリーズ』は違う面白さがある。うっかり続編が出ていたのを見逃してしまっていたので再読となった。角F2018/15/982018/06/25