出版社内容情報
神永 学[カミナガ マナブ]
著・文・その他
鈴木 康士[スズキ ヤスシ]
イラスト
内容説明
教育実習のため、とある小学校にやってきた晴香は、幽霊が見えるという寂しげな少年・真人に出会う。真人は晴香に「自分は呪われている」と告げるが…。一方八雲は、真人の通う小学校で起こった幽霊騒動を追ううちに、手首だけを残し、骨まで燃え尽きた謎の死体を発見する。人間業とは思えない超高温で焼かれた異常な状況。果たして犯人は人間か、それとも!?八雲の赤い左眼が再び煌めく、人気シリーズ第4弾。
著者等紹介
神永学[カミナガマナブ]
1974年山梨県生まれ。2003年『赤い隻眼』(文芸社)で本格デビュー。その後、『赤い隻眼』を改題した『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』から始まる「八雲」シリーズなどで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
忠犬じろレポ
159
今回はホラーのドロドロ感はあまりなかったですね。m(-_-m) テーマが子供に対する虐待が発端で嫌でしたが。(><) 今回も伏線がどう繋がるのか楽しみながら読了。 謎解は多少消化不良感はありますが、八雲に新しい敵も登場して次のエピソードが大変気になります。 今回の添付ファイルもいい話でしたね。(^-^) 今後の展開が楽しみです。(^-^) 晴香と八雲のラブコメ、いい感じになってきました。さあ5巻へ!2013/05/09
愛
66
3巻を読んでからしばし時間が空いてしまいましたが、楽しめました。ラノベ風で軽く読めて一見内容が薄いように思えるんですけど、実は深いんですね。火事で入れ替わるというのは「さよなら、ドビュッシー」で読んだ事があったので感づきました!だからか、驚きはあまりありませんでした。それにしても八雲と晴香の思い通りにいかない関係はドキドキしますね。石井刑事もいい味出していて。よし、次の巻読もう。2013/08/10
エンブレムT
64
親のエゴによって子供の人生が歪められしまう・・・それはやっぱり許されないことだと思う。相変わらずツッコミどころは満載なんですが、読みやすくなってきてるし伝わってくるモノも真摯で良いです。今回はヒロインの教育実習先の小学校での事件が中心。キャラ的には警察組が好きなので、もうちょっと頑張って欲しいです。。。2010/02/12
りゅう☆
51
今回は登場人物のそれぞれの愛情がテーマ。27年前に小学校で火事が起こったことから事件が始まる。その小学校に教育実習として訪れた晴香。そしてある日、骨まで焼けて左手だけ残った焼死体が見つかる。今回、八雲の見える心霊現象のインパクトが希薄だが、晴香に危機迫ったシーンはハラハラした。そして物語の最後の1行でまたまた続きが気になってしょうがない。しかし八雲は毒舌も相変わらずだが、心に届く本当に言ってほしいこともちゃんと分かって言ってくれるのでいいな~。そして最後の章、添付ファイル「写真」では思わず涙が溢れてきた。2014/08/07
ありす
47
安定の面白さ。だけど気持ちの良い内容では無かったかな。まだ心が未熟な子供に与える影響がどんなに大きいことか。幼い頃のトラウマは簡単に拭えるものではない。たいした傷を受けずに大人になれた私は幸せなんだろうな。両親に感謝したい。それにしても事件後の少年の母親の対応にはガッカリ。色んな事があったけど彼には強く生きていってほしい。【シリーズ4作目】2020/04/25