出版社内容情報
義理と人情に生きた最後の侠客!最後の侠客・清水次郎長のもとに2人の松吉がいた。一の子分で森の石松こと三州の松吉と、相撲取り顔負けの巨体で豚松と呼ばれた三保の松吉。互いに認め合う2人に、幕末の苛烈な運命が待ち受けていた。
諸田 玲子[モロタ レイコ]
著・文・その他
内容説明
侠客・清水次郎長一家に2人の「松吉」がいた。一の子分、「森の石松」こと三州の松吉は美男で博打も喧嘩も強い兄貴分、いっぽう並外れた巨体で「豚松」と呼ばれた三保の松吉は女も博打も苦手な愛嬌者。好対照ながら同じように親と別れ、一家に身を寄せた2人は互いに認め合う。幕末の苛酷な運命が、2人と一家を待ち受けていた―。初夏、青葉のころに吹く「青嵐」のように、東海道を駆け抜けた最後の侠客を描く、傑作時代長編。
著者等紹介
諸田玲子[モロタレイコ]
静岡市生まれ。上智大学文学部英文科卒業。外資系企業勤務を経て、翻訳・作家活動に入る。1996年、『眩惑』でデビュー。2003年、『其の一日』で第24回吉川英治文学新人賞を受賞。07年、『奸婦にあらず』で第26回新田次郎文学賞受賞。平安から江戸以降まで、幅広い題材に取り組み、新しい感覚の時代小説の書き手として注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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オタダオ
2
仁義なき戦いの江戸幕末バージョンといったところか。雰囲気はだいぶのほほんとしているが、あぶれ者はぐれ者が意地と仁義をかけて切った張ったする物語。初めて、清水の次郎長って、森の石松、三保の豚松ってこんな人なんだと(もちろんフィクションだが)イメージできた。 全然関係ないが、佐野洋子さんが学生の頃ジロチョーというあだ名で、60過ぎてから偶然見つけた清水の次郎長の浪曲CDを聞いたら面白くてやめられなくなったという話を思い出した。2019/02/02
かおり
1
男気溢れる真っ直ぐな男達の華やかな時代から明治の衰退の様子が豚松・石松の回想でよくわかりました。初代お蝶姐さんの朗らかや人柄で次郎長一家が支えられていたんだなぁと思いました!!2010/05/01
雅
0
時代小説 ちょっと笑える2013/03/20
ぺしみち
0
つまらない2013/10/05
nojyalin
0
期待していただけに、残念だ。2013/07/17