角川ホラー文庫<br> 鼻

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角川ホラー文庫

  • 曽根 圭介【著】
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  • 角川書店(2007/11発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043873012
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

人間たちは、テングとブタに二分されている。鼻を持つテングはブタに迫害され、殺され続けている。外科医の「私」は、テングたちを救うべく、違法とされるブタへの転換手術を決意する。一方、自己臭症に悩む刑事の「俺」は、二人の少女の行方不明事件を捜査している。そのさなか、因縁の男と再会することになるが…。日本ホラー小説大賞短編賞受賞作「鼻」他二編を収録。大型新人の才気が迸る傑作短編集。

著者等紹介

曽根圭介[ソネケイスケ]
1967年静岡県生まれ。91年、早稲田大学商学部中退。サウナ従業員、漫画喫茶店長を経て、その後無職に。2007年、「鼻」にて第14回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。直後、「沈底魚」にて第五十三回江戸川乱歩賞を受賞。日本ホラー小説大賞短編賞と江戸川乱歩賞のダブル受賞は史上初の快挙(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

194
曽根さん2冊目は、ホラー大賞受賞作『鼻』を含む短編集。『暴落』は個人が株価で評価される世の中を描いた物語は、筒井康隆さんや阿刀田高さんを彷彿させる黒い笑いに満ちている。『受難』は人通りないビルの谷間に手錠で拘束された男の話で不条理な味わいが阿部公房さんを思い出す。表題作は公然と差別がまかり通っている世界で、二人の視点で事件が交錯し、最後に皮肉な因果と叙述トリックが判る。どの話もゾッとする禍々しいブラックさで、下手なイヤミスを凌駕する後味の悪さ。初期作で独特の世界を構築した筆力は凄いが...好きではない。2021/03/06

🐾Yoko Omoto🐾

164
曽根作品初読み。理不尽と不条理が存分にブラックに描かれたSFホラー3編。自分という存在そのものが株式化された社会を描いた「暴落」は、パーソナルに纏わる様々な要因がステータスを決定付けるという、滑稽でありながらもそら恐ろしい作品。囚われの身となった自分を何故か誰も解放してくれない「受難」は、今の世の中あながち無いとも言い切れない偏執的な人間の恐ろしさが描かれた怪作。そして表題作の「鼻」。ミステリ的な技巧を凝らしつつ、妄想が現実を凌駕する混沌とした世界を描いた強烈な一作だ。落ちに背筋が凍る満足度高めの1冊。2016/06/04

nobby

158
曽根作品初読みは絶賛多数に納得の面白さ!100頁弱の短編3つはどれもブラックながら先が気になり最後来る救われないどんでん返しな衝撃!個人的に一番な『暴落』の人の価値を株価に置き換える設定にニヤリ。もがき堕落していく様が滑稽ながらラストは予想を超えてゾクッ!『受難』はストーリーが薄いのか自分にはあまり…そして『鼻』の斬新な発想力には感嘆!鼻の有無でテングとブタって…何かあるのは感じながら読んで終盤つながって思わず「ホーッ」と声が出た!2016/07/26

中玉ケビン砂糖

126
、下読みの段階で大森望が岩井志麻子「ぼっけえ、きょうてえ」以来の「A+」をつけたというので読んでみたらやはりヤバかった、こういったサイコなミステリを書く一方で江戸川乱歩賞も同時受賞する社会派的な目線を持ち合わせた曽根圭介とはいったい何者? 「人生が順調にいきすぎている」というイカれた理由で安定した仕事をやめ、毎日図書館に通い詰めて小説を書き始める、という彼の挙動自体がまさにミステリである(おおよその人物像は本書の解説を参照)、ハマってしまったら次作の短編集『熱帯夜』もオススメ、これも相当にキている、、、2014/12/05

みっちゃん

119
読友さんのつぶやきを見て、これは読まにゃ!と思った。いつまでも醒めない悪夢のような短編が3つ。なんちゅう理不尽な…という弱々しい私の抗議は問答無用で却下!表題作がやっぱりすごい。ブタとテングに人間が二分される世界の医者と、自己臭症に囚われる刑事の視点が重なる瞬間、明らかになる戦慄の真相!明日の朝、目覚めた時に私がこの無限地獄に堕ちていない、と誰が保証してくれるのか。2014/03/25

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