内容説明
南の島の裁判所に、大阪地方裁判所知財部のエース・三沢恭介が転勤してきた。迅速なジャッジをモットーとしていた三沢だが、島では家事、少年から民事、刑事まで、全て一人で担当することになる。テゲテゲでおおらかな島の人々と接するうちに、ジャッジすることの本来の意味、争いにピリオドを打ち、当事者たちの止まっていた時間を動かすことを実感する。同時に崩壊しかけていた三沢自身の家族も、大自然の中で再生していく。南の島を舞台に奮闘する裁判官ドラマ、完全ノベライズ。
著者等紹介
中園健司[ナカゾノケンジ]
脚本家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nak34
21
分かり易く、読み易いストーリー。現実には、こうはいかない。事実は一つなのに、それを第三者に判断させる難しさ、不公平さ。でも、それは事実を公平に判断するためのシステム。既に、矛盾する。「片方聞いて、沙汰するな」都会の生活も素晴らしいよって内容の本はないのかな。便利で快適な都会の生活は、人本来の生活ではないのかね。これも、また、不思議。2013/03/25
sarie
4
ドラマのノベライズ本で、南の島の裁判所に転勤になった裁判官のお話。島の人達との温かい交流や人を裁くことの難しさなどが、分かり易く書かれていました。読後感のとても良い作品でした。ドラマも見てみたかった・・。2015/07/09
青葉麒麟
4
島の料理が美味しそうだった。島の時間がゆったり流れてて、裁判所の事務所迄もがゆったりなのは如何なモノで?2011/06/15
Vier
4
役者興味から手を出してみたが……ほ、ほのぼのしたー!! 実直に真剣に仕事に挑む人っていいよね! 『裁判官』そのものがクローズアップされてる物語って確かに無いような気がする……裁判官て仕事は地味かもしれんがこんなこともするのね、と新鮮な気分で読んだ。惜しむらくは続編はどうもノベライズ化されてないらしいということ。どうして出してくれないの!!w2010/07/31
霜月什緑
3
わかりやすくてほのぼのとした作品。役者も素敵な人達だからドラマでも見てみたかったな。2013/08/04