内容説明
ルーマニアの山奥で、土に埋もれた中世の城が発見された。長いあいだ埋もれていたはずなのに、まるで昨日まで誰かが住んでいたかのように保存状態の良い、不思議な城だった。城の壁には、日本人と思われる女性の肖像画がかけられていた。この絵は日本中で有名になったが、松橋美奈は自分と絵の女性がそっくりなことに驚く。運命に導かれるようにルーマニアを訪れた美奈。中世から甦った“ドラキュラ城”で、彼女を待ち受けているものは―?ヨーロッパを舞台に繰り広げられる「百年の迷宮」シリーズ第二弾。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年福岡県生まれ。1976年、「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞して作家デビュー。2006年に第9回日本ミステリー文学大賞を受賞。デビューから現在までの著書は500冊を超え、今も多くの作品を執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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深海魚
2
超久しぶりに赤川次郎。相変わらずの軽さはご愛敬として、タイトルにもなってる「ドラキュラ」や「舞踏会」の扱いが雑すぎてちょっと。散々引っ張って引っ張って、盛り上がるはずのところを駆け足で終えてしまった感じ。プロローグ8割、本編2割な物語でした。2018/01/04
koa
1
所々、謎が残る感じの終わりでしたが面白かったです。最後の方は続きが気になって一気に読んでしまいました。2014/08/10
悸村成一
1
娯楽作品の筈が、「エミリーに薔薇を」とかモナリザの肖像画とか連想させられ、カルパチア山:系の族たちに思いを馳せる。犠牲になるのは断固お断わり。図書館本。 412014/06/23
めぐみ
1
▼中世の世界やドラキュラが好きな方にはオススメかな。ただ私は、ちょっと残念な感。テーマは凄い好きなんだけど…。幅を広げ過ぎて、まとまりが無いような…。読み終わった後に疑問が残ってしまいました。何故、彼がドラキュラの復活を手助けしたのか…。そこに触れてない気がしたのは私の読解不足かしら。他にも終わりへの導きが無理矢理な感じがしたり。。2010/03/07
姫梨
1
最初は面白味に欠けてると感じたが、最後の戦いに不覚にも泣いてしまった…(つд`)2012/08/19