内容説明
友人に勧められて行ってみた結婚紹介所。ある所ではコンピューターの膨大なデータを照会し、別の所ではビデオを使う。紹介所で様々な人を勧められ、叔父に紹介された男性とも会うことになって―。友人の結婚、弟の結婚式の準備、典子の周囲はますますあわただしくなっていく。そんな中、何者かが典子の周囲を調べまわっている形跡が―。ヴァージン・ロードは結婚への道。様々なトラブルを乗り越えて、典子が選ぶのは。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。1976年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Gamemaker_K
6
再読;ストーリーのほとんどを忘れていた。身近な話題でもないし、派手な展開でもなく、出てくる登場人物は主人公を除けばあまり気分のいい人がいるわけでもない。なんでこれを俺は20年前面白く読み、あまつさえもう一度手に入れてまで読もうとしたのかさっぱりわからぬままものすごい勢いで読み進めたのだが、ラストシーンでようやく思い出した。このラストシーンにものすごく感動したからだ。なんかこういらいらするお話の流れではあったが、ラストシーン一発ですべてひっくりかえるような、そんなお話。2014/09/27
ダイアナ
4
29才、婚活中の典子は友人の結婚のきっかけとなった相談所に登録し、1人の男性と知り合う。それに加え、叔父の紹介の営業マンとも会うことになり大忙し。後半には匿名のラブレターの送り主も判明したり、最初のお見合いした男性の元妻が絡んだりと典子の日常は周りの都合でドタバタ。そんな典子、ラストでは「自分だって映画のヒロインか何かのように馬鹿げたことをやったっていいんじゃない?」と幸せを掴みに行くので安心笑 ドラマ化しても面白いくらい、生き生きとキャラの動く面白い小説。2018/10/30
sober
1
婚活を進める中、典子は随分と色々な出来事に巻き込まれるもんだと感じる読者もいるだろうが、意外と体験するものであると思う。作中に「強引に相手を奪うような恋なんて、結局、傷つけ合うだけに終わってしまうのではないか」という件がある。これは典子の感情というよりは、作者の男性としての実感ではなかろうか。女性はあまりそうは思わないだろう。典子は逡巡を重ねて、自分の生き方として決断を下すが、恐らくはラストの後も一悶着あるかと思う。単純なハッピーエンドではないが、典子の前向きな変遷が快く感じられた作品であった。2016/10/23
Kenji
1
星3.5 29歳の女性が婚活を始めて、様々なトラブルを乗り越えながら結婚まで頑張る話。 ありふれた話では有るが、女性の心情が上手く描かれていて良かったと思います。2016/08/24
IamG
1
このころは、まだ赤川次郎も面白かったのになあ……2007/12/03