内容説明
中学時代「いじられ」続けた羽柴典孝は、高校入学と同時に一念発起し、バスケ部に入部する。そこでは「おな中」の澤村一城の協力もあって、うまいこと「いじる」側にまわることができたのだが…。―巧妙、かつ陰湿に仕掛けられる、学生生活のおとし穴。「いじり」は「いじめ」より100倍恐ろしいものなのだ。各紙誌書評で話題を集めた、第1回野性時代青春文学大賞受賞作。
著者等紹介
木堂椎[コドウシイ]
東京都出身。2006年『りはめより100倍恐ろしい』で第1回野性時代青春文学大賞を受賞し、作家デビュー。強烈な口語体を連射する新世代作家として話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
乙郎さん
4
★★/人間関係の中に「いじり」が組み込まれてしまうという構造を白日の下にさらしたというだけでも価値のある作品だと思う。文章は稚拙だし、そもそもこの問題に対して根本的な解決策を提示し得てはいないけれども、その意気やよし。2011/04/30
ニカ
3
リアル。ラストは因果応報、自業自得。2014/03/09
ミディアム抹波
3
素晴らしすぎる。学校や部活等で我々が経験してきたいじり・いじられ関係を(稚拙を装った)客観的な目線で本質からリアルに表現している。ような気がする。作者に、マジ、脱帽。 「いじめの社会理論 (内藤朝雄)」とあわせて読むと分析的に読めてとても面白い。2012/07/26
さかな
2
後味が悪い。弄りとイジメの境界とか曖昧でわからんもんやけど、これはイジメじゃないんかな?いじられて、いじり返して、結局、みんな誰かしらをいじってる。どーしたもんやろ。2014/03/24
まつじん
2
読み終わって気分が悪くなりました。解説を見てナットクしたよ、戦争なんだね生きていくってコトは。2009/12/30
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